レバレッジ商品への投資ルールを変更します

資産運用・米国株投資

はじめに

先日、投資初心者がレバナスに投資した結果 ~私の悩み~」という記事を書きました。その記事では、私が過去に決めた「レバレッジ商品への投資枠」(保有資産総額の5%まで)を守れないでいることを書きました。そして、「レバレッジ商品に対する自分の投資ルールをどうすべきか」について悩んでいることを書きました。

今回、いろいろ考えてみて、「レバレッジ商品への投資ルール」を決めましたので、そのことについて書いてみたいと思います。

自分の投資ルールをコロコロ変えてよいのか?

一度決めた投資ルール(ここでは「レバレッジ商品への投資枠」)をコロコロ変えてよいのでしょうか?この点については、「決めたルールを変えてしまうと、ルールにならないので、一度決めたルールは変えるべきでない」との考えもあると思いますし、正論だと思います。

しかし私は「長期ほったらかし投資といった基本的な投資スタンスは変えるべきでないが、細かな投資ルールは、そのときの状況に応じて柔軟に変えてもよいのではないか」と考えています。その理由は、投資期間が長くなり、いろいろな相場を経験する中で、「リスク許容度」が変化すると考えているからです。そして「リスク許容度」は、以下のような要素で変化すると私は考えています。

【リスク許容度に影響する要素】

保有資産総額

証券口座全体の含み損益額

レバレッジ商品の含み損益額

今後の市況見通し

自分の年齢

自分の生活スタイル

「保有資産総額」の絶対額が増えれば、それだけ「レバレッジ商品への投資枠」の絶対額も増えると思います。「含み損益額」や「市況見通し」でも、「どれだけリスクを取れるか」(どれだけレバレッジ商品に投資できるか)が変わってくるように思います。「年齢」が「80歳」くらいになれば、「レバレッジ商品はゼロにすべき」ということになるのかもしれません。

私が現時点で考える、レバレッジ商品への投資ルール

結論的に、私は「レバレッジ商品への投資ルール」について、以下のように決めました

【私が現時点で考える、レバレッジ商品への投資ルール】

レバレッジ商品への投資枠は保有資産総額の10%までとする。

決めたルールは上記の1つのみです。「レバレッジ商品の時価が簿価の2倍になったら売る」といった「売却時のルール」は決めずに、「投資枠」のみを決めることにしました。「投資枠」を決めれば、自ずと「売却時のルール」も決まると思うからです。

例えば、そのときの保有資産総額が「1億円」だったとすれば、その10%である「1千万円」(時価)までが、レバレッジ商品の投資枠になります。レバレッジ商品の時価が「1千万円」を超えた場合には、最低でも超えた金額分を売却することになります。いくらまで売却するかは、そのときの「含み益額」や「市況見通し」「年齢」等で判断しようと思っています。なお、レバレッジ商品単体で含み損がある状態で売却することは想定していません

私の現在の状況

私の現在の状況を、上記「リスク許容度に影響する要素」ごとに記載すると、以下の通りとなります。

【私の現在の状況】

保有資産総額:約1億9千万円

証券口座全体の含み損益額:含み益約3千5百万円

レバレッジ商品の含み損益額:含み益約5百万円

今後の市況見通し:上昇見通し

自分の年齢:51歳

自分の生活スタイル:普通

以上のような状況になっていることで、前回「楽天レバナス等レバレッジ商品への投資について」という記事を書いた昨年5月と比較して、私の「リスク許容度」はかなり大きくなっているように思います。

ちなみに、楽天証券の特定口座で保有している「楽天レバナス」の損益状況は、本記事を書いている時点で以下の通りです。

現在の「レバレッジ商品への投資枠」は、「保有資産総額約1億9千万円」の「10%」ですので、「1,900万円」になります。これに対して現在保有している「楽天レバナス」の時価は「1,086万円」ですので、まだ投資枠には「800万円程度の余裕」があることになります。とはいえ、現時点でレバレッジ商品にスポット投資する考えはありませんので、現状のまま継続保有するということになります。

おわりに

そもそもレバレッジ商品は、通常の銘柄とは性質が異なり、リスクの高い商品ですので、通常の銘柄とは異なった投資ルールを決めておくべきだと思います。仮に、通常の銘柄について「長期ほったらかし投資」をしている人でも、レバレッジ商品については別のルールを定めた方がよいと思います。

私は今回、レバレッジ商品については上記の通りに投資ルールを変えましたが、通常の銘柄についての投資スタンス(長期ほったらかし投資)については変えていません

また上記では、話を単純化するために、レバレッジ商品が「楽天レバナス」のみであるとの前提で書きましたが、実際には私は「SPXL」(投資簿価約35万円・含み益約50万円)も保有しており、これも含めて「レバレッジ商品への投資枠」を判断する必要があります。

上記では「楽天証券口座」のみについて書きましたが、実際には他に保有している証券口座(私の場合は、SBI、マネックス、tsumiki、みずほ)分も合算して判断する必要があります。

以上で書いた私の「レバレッジ商品への投資ルール」は、あくまでも現時点でのルールです。昨年5月から現在に至るまでで、ルールを変更したように、今後もそのときのリスク許容度に応じて変更する可能性があります。もし暴落が来て、保有資産総額が減少すれば、投資枠を「10%」から「5%」に引き下げるかもしれません。逆に順調に保有資産総額が増えれば、「15%」に引き上げるかもしれません

繰り返しになりますが、リスク許容度は、そのときの資産総額や含み益額、市況見通し、年齢、生活スタイル等によって変わっていくものであり、「レバレッジ商品への投資ルール」も変わっていくものだと考えています。

投資は、「感情(リスク許容度)に左右されずに、ルールに沿って淡々と売買するのが正解」との考え方もあると思いますが、みなさんはどのように考えますか?

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