はじめに
本日(4月21日)から「ソフトバンクグループ株式会社第65回無担保社債」の販売が各証券会社で開始されます。楽天証券では午前0時から販売開始されましたので、私も購入しました(SBI証券では午前10時から)。
なお、本記事は投資勧誘を目的としたものではありません。投資はご自身の判断でお願いします。

社債の発行条件
「ソフトバンクグループ株式会社第65回無担保社債」の発行条件は以下の通りです(下の画像は楽天証券ホームページより。SBI証券の販売期間は「4月21日(月)10:00~5月1日(木)14:00」となります)。
発行総額は「6,000億円」で、同社の個人向け社債としては過去最大規模とのことです。資金使途は過去に発行した社債の償還資金への充当等となっています。

私の購入内容・購入した理由

私は今回、「400万円分」を購入しました。購入した理由は以下の通りです。
【私が購入した理由】
・年利率が「3.34%」と比較的高いこと
・償還までの期間が「5年」であること
・劣後債ではなく普通社債であること
トランプ関税等を踏まえて、ソフトバンクグループの信用リスク(AI関連巨額投資の失敗や、出資先各社の株価下落・破綻リスク等を含む)をどう判断するかという問題はありますが、余剰資金の範囲内であればまあいいかとの判断をしました。このあたりは考えて結論が出ることでもありませんので、ある程度割り切るしかないと思います。
ちなみに、格付け「A」(JCR=日本格付研究所)は、私が以前150万円分購入した「楽天モバイル債」(2023年2月発行・期間2年・年利率3.30%・償還済み)が発行された当時の楽天グループ㈱の格付けと同じです。
ソフトバンクグループは過去にも以下のような条件で「福岡ソフトバンクホークスボンド」という愛称の「無担保普通社債」を発行しています。詳細はソフトバンクグループのホームページをご参照ください。
【過去の「福岡ソフトバンクホークスボンド」の発行条件】
第55回:期間6年・年利率1.640%
第56回:期間7年・年利率1.380%
第58回:期間7年・年利率2.840%
第59回:期間7年・年利率3.040%
第63回:期間7年・年利率3.030%
第64回:期間7年・年利率3.150%
※今回(第65回):期間5年・年利率3.340%
これまで発行された同シリーズの社債は、期間が「6年~7年」でした。個人的には「6年~7年」だと、ちょっと長すぎるというイメージがあったのですが、今回は「5年」であることに加えて、年利率も「3.34%」と高いことから、購入することにしました。
例えば、「第59回」(2024年3月発行)は、年利率(3.040%)は今回(第65回)同様「3%台」ではあるものの今回(3.340%)よりも低く、償還期限は「2031年3月」と今回(2030年5月)よりも遅いことになります。
今後金利が上昇傾向であることを踏まえれば、さらに良い条件の社債が発行される可能性があるため、できるだけ社債の期間は短い方がベターだと思います。この意味では、「楽天モバイル債」は「期間2年・年利率3.30%」でしたので、いかに好条件だったかが分かります。
ちなみに、楽天モバイル債を引き受けた理由の一つは「楽天を応援すること」だったのですが、ソフトバンクグループについては個人的な接点がほとんどないため(利用しているのはPayPayくらいで、LINEやZOZOは利用しておらず、携帯電話はドコモのガラケーを使用中)、ソフトバンクグループを応援したいとの意図はありません。
おわりに
「400万円」」という購入額に深い意味はありません。「どうせ購入するのであれば、年間の税引後受取利息が10万円くらいは欲しい」というのが最も大きい理由です。10万円あれば、毎年の人間ドック代等が賄えます。また、株式相場が下落傾向にある中で、今後の「米国ETF・投資信託等買い増し資金」を確保しておきたいことから、400万円に抑えることにしました。
税引後では、400万円を5年間放置して、約453万円になる計算です。5年かけて得られるのが53万円ですので、必ずしもリターンは良くないのですが、現金のままにしておくよりはマシとの判断です。
株式相場が軟調な昨今、リスクを抑えるべく現金比率を高めにしている投資家が増えているものと考えられ、今回の社債も早期に完売する可能性があると思います。みなさんは今回の社債を購入しますか?
※今回の社債発行会社は「通信のソフトバンク㈱」ではなく、「投資会社のソフトバンクグループ㈱」であることにご留意ください(※下の画像はソフトバンク㈱ホームページより)。
