はじめに
私は昨年5月末に、25年間勤務した会社を退職しました。その後1年が経ちますが、FIRE生活を通して感じていることがあります。それは、「FIRE後は時間の経過がとても早い」ということです。
今回はそのことについて書いてみたいと思います。
FIREすると時間の経過が加速します
つい先日に年が明けて、初詣に行ったばかりだと思っていたら、もう1年の4割以上が終わっています。明らかに会社員時代よりも、時間の経過が早くなっているように感じられます。
「年をとればとるほど、時間の流れが早くなる」と言われていますが、単に年を重ねている以上に、時間の経過が早くなっているように思います。これはなぜでしょうか?
時間というものは、「早く過ぎ去ってほしいと思える時間は長く感じ、いつまでも続いてほしいと思う時間は短く感じる」のではないでしょうか?

会社員時代には、仕事がある平日は時間の流れが遅く、週末はあっという間に終わってしまいました。一方で、FIRE後の生活は、「毎日が土曜日」のようなものです。仕事をやらなければいけないという精神的な重圧や忙しさはなく、煩わしい人間関係や理不尽な人事評価とも無縁です。全ての行動を自分自身で決めることができ、やりたくないことをやる必要も、付き合いたくない人と付き合う必要もありません。
毎日のんびりすごしているので、なんとなく時間の経過がゆっくり感じられるのではないかと思うかもしれませんが、そうでもないのです。一日一日の時間の流れはゆったりしているようにも思えるのですが、気付くと何日も経過しているというおかしな感覚があります。
おわりに
FIRE後には「早く時間が経ってほしい」と思うことがありません。むしろ、「今の時間が少しでも長く続いてほしい」と思いながら毎日を過ごしているので、短く感じるのかもしれません。
FIRE後は毎日が楽しいのかといえば、必ずしもそうではありませんが、穏やかでストレスのない生活であることは間違いありません。

自由な時間をたくさん得たいと思ってFIREすると、時間の流れが早くなり、時間が短く思えてしまうというのは、なんだか矛盾している感じがします。
今の状態に満足しているからといって、流れる時間を遅くすることはできず、時間の流れに身を任せるしかありません。時間が経つのが早いと思えることは、それだけよい毎日が過ごせている証拠だと思って、受け入れようと思います。