20年前にメル友の女性とリアルで会ったときの話

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はじめに

以前、ミュージカルや歌舞伎を半額で観る方法という記事を書きました。同記事の中で私は、「プライベートでミュージカルを観たことはありません」と書きました。しかし、すみません。それは嘘でした。私は過去に1回だけ、ある女性とミュージカルを観に行ったことがあります

今回はその時の苦い経験?について書いてみたいと思います。

ある女性とメル友に

私はかつて、「AOL」というインターネットプロバイダーと契約していました。「AOL」は「America Online」の名前で知られていたアメリカのインターネット接続業者です。20年くらい前はアメリカでトップクラスのシェアを持ち、あの「タイム・ワーナー」(映画で有名な「ワーナー・ブラザース」を傘下に持つ企業)を買収するまでになりましたが、ITバブル崩壊後は見る影もなくなってしまいました日本でのプロバイダー事業からも撤退しています。

映画「ユー・ガット・メール」(1998年)メグ・ライアンやトム・ハンクスが使っていたのがAOLだったのではないでしょうか?

私は20年以上前の「2001年8月~2002年3月」までの「7か月間」、会社からの派遣でアメリカに滞在していました(詳細につきましては「同時多発テロの日、私はアメリカにいました」をご参照ください)。当時、「アメリカに長期滞在するのであれば、AOLと契約しておくのは必須」と言われていましたので、私もAOLと契約してからアメリカに行った経緯があります。

アメリカからの帰国後も、私はAOLとの契約を続けましたAOLでは専用のメールソフトを使ってメールのやりとりをしていたのですが、「メル友募集掲示板」(正式な名称は失念)のような無料サービスをやっていました。

今でこそ「マッチングアプリ」が流行していますが、当時はスマホがない時代であり、もちろん「マッチングアプリ」も存在していませんでした。そんな中で私は、「あわよくば交際相手をみつけたい」という邪な下心丸出しで、「メル友募集掲示板」に掲載されている女性にメールを送ってみました

すると、ある一人の女性とメールのやりとりをすることになったのです。2002年頃(20年以上前)の話です。当時私は30歳くらいでした。

その女性(Aさん)について

その女性(Aさん)は私と同世代で、当時30歳くらいの日本人でした。アメリカの大学で演劇やミュージカルの勉強をしているとのことで、アメリカ在住でした。

AOLは上述の通り、アメリカの業者であり、日本では留学経験者や、留学中の人、その他海外生活に関心のある人等が多くユーザーになっていたのだと思います。「メル友募集掲示板」でも「海外生活について話しませんか?」というような内容で、メル友を募集しているケースが多かったように思います。

Aさんもそのような内容でメル友を募集しており、私もアメリカから帰国した直後で、アメリカでの生活がとても楽しかったこともあり、「アメリカかぶれ」のような状態になっていましたので、Aさんにメールを送ってみたのです。

Aさんとはそれなりの期間(数か月?)、メールのやりとりをしました。そのような中でAさんから「いったん日本に帰国することになった」という話があったのです。私は「キター!!」と思うと同時に、下心を隠しながら「それでは会いませんか?」と聞いたところ、すぐにOKをもらうことができました

Aさんと劇団四季のミュージカルを鑑賞

Aさんは大学でミュージカルの勉強をしているとのことでしたので、私は「劇団四季」のチケットを2枚予約しました。現在もありますが、東京・浜松町の「四季劇場」で、「コンタクト」という演目を観ることにしたのです。

劇団四季のミュージカルといえば、「ライオンキング」「キャッツ」「オペラ座の怪人」「マンマ・ミーア!」「リトルマーメイド」等が有名で、私もそれら全てを勤務先の親睦会で観ています「コンタクト」はメジャーな演目では全くありません

「ライオンキング」等は一つのストーリーになっていますが、「コンタクト」は独立した3つのストーリーのオムニバス形式です。ストーリーを楽しむというよりも、俳優のダンスや歌を鑑賞することがメインの演目だったと記憶しています。Aさんが大学で演劇の勉強をしていたこともあり、あえてこのような演目を選んだように思います。

ともかく私は、Aさんと浜松町駅近くのドトールコーヒーで落ち合った後、一緒に「コンタクト」を鑑賞しました。たしか土曜日の午後の公演を観て、その後はちょっと雰囲気の良いレストラン(自分としてはかなり背伸びした価格帯)も予約していました。

Aさんと会っていた間に、どのような会話をしたのかは全く覚えていません「コンタクト」を観て、レストランで食事をした後、浜松町駅で別れました

おわりに ~Aさんとのその後~

Aさんとのその後ですが、結論を申し上げますと、しばらくの期間メールのやりとりは続いたのですが、Aさんからのメールの返信が徐々に遅くなり、いつしかフェードアウトしてしまいました。

AOLが日本でのサービスを終了してしまっており、過去のやりとりの履歴を見ることもできませんし、Aさんのメールアドレスも分からなくなってしまいました

ここからは私の推測ですが、Aさんは私と実際に会って、悪い意味でイメージと違ったのだと思います。私はメール等では結構饒舌なのですが、リアルではコミュ障で、特に女性と面と向かってしゃべることが苦手でした(といいますか、今でも苦手です)。取引先等と仕事の話をするときは、たとえ相手が女性であっても、全く問題なく、むしろしゃべりすぎるくらいなのですが、プライベートでの会話では途端に無口になってしまうのです。

そんな感じにもかかわらず、雰囲気の良いレストラン等も予約して、下心を丸出しにしていたので、Aさんからすれば「私はただメル友に会いに来ただけなのに、何勘違いしてるのかしら。キモい男」とか思ったのではないでしょうか?

今回、Aさんとのことを思い出し、「自分にも、積極的に交際相手を探していた時期があったんだなあ」ということを思い出しました現在はそれから20年以上が経過し、51歳になっており、良くも悪くも枯れています

ただ、枯れている今だからこそ、ひょっとしたら、変に下心のない関係を誰かと築けるのかもしれないと思いました。

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