長期でインデックス投資しておけばよいと思っていませんか?

資産運用・米国株投資

はじめに

「過去の歴史をみれば、米国株(インデックス)を20年以上保有していれば、元本割れすることはない」と言われています。長い期間には、○○ショックといった暴落は必ず起こりますが、いくら含み損が拡大しても、20年持ち続ければ、損をすることはないということです(逆に言えば、20年くらい株価が回復しない可能性もあるということ)。

しかしこのことは、「20年後」にその投資家が生きていてはじめて、意味を持ちます。20年後に株価が回復しても、その時点で生きていなければ何の意味もありません

つまり、投資スタンスは年齢によって変えていく必要があります。

私の場合

私の両親は、父親87歳、母親79歳です。2人とも日本の個別株で資産運用しています。私自身は「長期ほったらかし投資」が基本で、基本的に一度購入した銘柄を売却することはないのですが、両親は結構頻繁に売買しています。

よく母親は「何年も先に株価が戻っても意味がない」といったニュアンスのことを言っています。株主優待銘柄については長期保有していますが、その他の銘柄は、ある程度利益が出たら売却して、別の銘柄を購入しているようです。

私は現在「51歳」です。ネットで「独身男性 死亡年齢 中央値」と検索してみると、なんと「67歳」なんだそうです。独身男性の半分は67歳以下で死ぬということです。だとすれば、私の余命はあと16年です。私には残り時間が20年ないということですので、仮に今大きな暴落が起こった場合、私の保有銘柄は、死ぬまでに株価が回復しない可能性があります。

こう考えると、両親が頻繁に売買していることも理解できるような気がします。

おわりに

そもそもある程度高齢になったら、投資自体から引退するという考え方もあると思います。両親については、株式投資自体が趣味のようになっているので、投資を続けていますが、リスクの面からも、一般的には引退すべきなのかもしれません。

残り16年しか時間がない私は、どのような投資をすべきでしょうか?一つ言えることは、多額の一括投資は、できるだけ避けた方がよいということです。元本回復に20年かかる可能性があるのは、あくまでも一括投資の場合であって、分散投資の場合には、理論的にはもっと短い期間で元本回復するはずです。

自分に残されている時間はたくさんあるとの認識をしがちですが、冷静に考えてみて、私には潤沢な時間が残されているわけではないことを再認識しました。なんとなく、「思考停止して、長期ほったらかし投資をしておけばなんでもOK」と考えていたのですが、そうではないということです。

年齢に応じて、ベストな投資スタンスは変わるということは、当たり前に思えるかもしれませんが、案外、意識せずに投資している人も多いのではないでしょうか?

具体的に今後どのような投資をしていくかの結論は出ていませんが、「自分が考えているほど残り時間は多くない」ということを認識しながら、投資スタンスを少しずつ修正していきたいと考えています。

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