私の投資歴を公開します

資産運用・米国株投資

はじめに

以前の記事にも書きましたが、私は金融機関での勤務時代は20年以上に亘り、企業に出資することを仕事にしてきました。

一方で、個人の資産運用という意味での投資については、2020年に「個人向け国債」を購入したのが最初です。したがいまして投資歴はまだ3年程度に過ぎません。

金融機関に勤めていますと、「インサイダー取引」の関係で、自由に株式投資できない側面があります。

特に個別株を購入する場合には、社内ルールに則り、事前に購入の承認を得る必要があります。

そもそも、勤務先が出資している企業には、個人で投資することができません。また、勤務先が出資していない企業であっても、「インサイダー情報を保有している企業」には投資することができません。

勤務先がどの企業のインサイダー情報を保有しているかについては、個人では分かりませんので、事前の株式購入申請の際に、社内の担当部署が該当有無を確認して、株式購入の承認可否を判断することになっています。

株式の購入が承認されるには数日かかりますので、「今買いたい」と思っても、すぐには買えません。

そんなわけで、なかなか自由に投資できない環境であったこともあり、投資歴は3年程度と短くなっています。

みずほ証券での個人向け国債購入

私が購入した国債は「第118回 個人向け国債 変動10年」(2020年2月発行)です。「みずほ証券」で口座を開設して購入しました。現在も解約することなく保有しています。

当時は既に、みずほ銀行の普通預金口座に1億円以上の残高がある状態でした。そのような状況でどのような資産運用を始めようかと考えたとき、「まずはリスクの低い商品で運用しよう」と思いました。

その頃、大手の証券会社(野村・大和・日興・みずほ等)では、個人向け国債について、購入キャンペーンを行っていました。

私は3千万円分の国債を購入したのですが、その場合には「12万円」の現金がもらえるキャンペーンだったと思います(1千万円購入ごとに4万円のキャッシュバック。キャッシュバック金額の上限なし)。

ちなみに、現在もみずほ証券では同様のキャンペーンを行っているのですが、条件が改悪されており、3千万円購入しても「4万2千円」しかもらえないようです。

当時、ネット証券(楽天・SBI等)でもキャンペーンはやっていたものの、大手証券会社よりも条件が悪かったことから、みずほ証券を選びました。

国債購入に際しては、上記キャッシュバックを受けることが目的であり、金利に魅力を感じていたわけではありませんが、最近になって利率が上昇してきましたので、当面は3千万円のままで放置しておく予定です。

利率につきましては、2020年の購入当初は「年0.05%」だったのが、現在は「年0.33%」まで上昇しています(財務省のホームページ参照)。0.33%の場合、3千万円であれば「年間9万9千円」(税引前)の利息が受け取れる計算になります。

なお、個人向け国債は1年間は解約(中途換金)できませんが、1年経過後はいつでも全部ないし一部について、電話で解約できます(ただし、直前2回分の利子相当額が徴収されます)。

みずほ証券の場合には、平日の15時くらいまでにフリーダイヤルで解約したい旨伝えれば、3営業日後には指定銀行口座に振り込まれるとのことです。解約に際して支店への訪問は不要です。

楽天証券での米国株投資

楽天証券の口座(一般NISA口座、特定口座)自体は2019年11月に開設していましたが、開設後、取引を行っていない状態でした。楽天証券で口座を開設したのは、本格的に投資をするには、手数料が安く、気軽にネットで売買できるネット証券がよいとの判断からです。

楽天証券とSBI証券のどちらにするか迷いましたが、楽天ポイントを貯めていたことや、クレジットカード積立が可能であったことから、楽天証券にしました(当時、SBI証券ではクレカ積立できなかったと思います)。

「つみたてNISA」でなく「一般NISA」としたのは、米国ETFに投資したいと考えたからです。リアルタイムで売買できない投資信託よりも、市場が開いている限りはいつでも売買できるETFの方が機動性があり、性に合っていると思いました。

どのような銘柄に投資しようか、ネット上でいろいろ調べたのですが、当時は米国株投資がかなり流行っていて、youtube上にたくさん動画が上がっていたことや、両親がもともと日本株の投資を長年やっていたこともあり、自分は米国株、中でも個別株よりもリスクの低いETFに投資しようと考えました。

米国ETFの投資対象としては、大まかに以下の2つがあると思います。

①VOO、VTI、QQQ等の主にキャピタルゲインを目的としたETF

②VYM、HDV、SPYD等の主にインカムゲインを目的としたETF

このうち私は、「②を主体として、補足的に①にも投資する」とのスタイルを取ることにしました。理由は以下の通りです。

(理由1)既に1億円以上の資産があり、今後は資産拡大よりも、現在の資産を守りつつ、配当での安定的なキャッシュフローを得たいと考えたこと。

(理由2)将来的にFIREすることを想定し、できるだけ早く、生活費を上回る不労所得(配当等)が得られる体制を築きたいと考えたこと。

楽天証券口座の取引履歴を確認してみると、「2020年2月19日」に「VYM」「HDV」「SPYD」の3銘柄を、一般NISA口座で各5万円くらいずつ購入したのが最初でした。

今から振り返ってみますと、「投資を始めたタイミングがよかった」としか言いようがありません。

ご存知の通り、私が投資を始めた2020年2月以降、米国株はコロナショックによって暴落しました。

「2月19日」の時点ではまだ株価は暴落していませんでしたが、その後どんどん株価が下がりました。一日に複数回の「サーキットブレーカー」が発動されたことも覚えています。

私は米国株投資の「ド素人」だったわけですが、資金だけはありましたので、株価が下がる都度、主に高利回りのETFについて、ナンピン買いを進めました(楽天証券で現在保有している銘柄につきましては、こちらの記事をご参照ください)。素人であったがゆえに、怖いもの知らずだったのかもしれません。

はじめは5万円とか10万円といった少額で投資していたのが、一度に100万円くらい投資するようになり、2020年3月末時点の投資残高は、既に2千万円以上になっています。

下の写真は、楽天証券の口座開設以来の資産残高推移です。

一時は楽天証券の含み損が▲5百万円を超えていましたが、コロナショックでは株価の回復が早く、想定よりも早いタイミングで含み益に転換しました。

含み損が▲5百万円以上もある中で、売却せずにむしろ買い増しをするだけの「握力」があったのは、資金量が豊富だったからかもしれません。

先日の記事でも、楽天証券口座の含み益が約1,900万円あると、ドヤ顔で書きましたが、単に投資したタイミングがラッキーだっただけです。

楽天証券では米国ETFの投資を行っている他、「クレジットカード積立」「楽天キャッシュ積立」「米株積立」も行っています(積立投資の内容についてはこちらの記事を参照ください)。

tsumiki証券、マネックス証券、SBI証券でのクレジットカード積立

その後は以下の証券口座も開設して現在に至ります。これらの口座では全て、投資信託のクレジットカード積立を行っています。

tsumiki証券 :2022年7月開設

マネックス証券:2022年11月開設

SBI証券   :2023年1月開設

おわりに

今回記事を書いていて思ったのは、当たり前のことですが、やはり「投資はタイミングが全て」ということです。

私が2020年初頭に、みずほ証券や楽天証券の口座を開設したのは、ただの偶然です。この時期に口座を開設したおかげで、直後のコロナショックによる株価暴落という絶好の買い場で、多額の米国ETFを購入することができました。

現在の楽天証券口座の含み益の大半は、恐らく2020年2月~4月にかけて購入した銘柄によるものだと考えられます。

私に何か相場観のようなものがあり、その読みが当たって利益が出たなどということは全くありません。全ては運がよかっただけです。ただ、その幸運を活かせるだけの手元資金を持っていたのは、日頃の節約生活のおかげだったと思っています。

仮に「ITバブル崩壊」のような長期間での株価低迷直前のタイミングで投資した場合、数年間もの長期に亘って含み損が増加していく状況になっていたわけで、場合によっては、投資そのものをやめていた可能性すらあります。

投資のタイミングを計ることは誰にもできませんが、来るべき今後の暴落に備えて、手元資金は厚くしておこうと考えています。

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