「頂き女子りりちゃん」に思うこと

日常生活

はじめに

4月22日に名古屋地裁が「頂き女子りりちゃん」に対して、「懲役9年・罰金800万円」の実刑判決を言い渡したことが、巷でニュースになりました

今回は、「頂き女子りりちゃん」の事件について私が思うことを書いてみたいと思います。

私が「おぢ」になっていた可能性

「頂き女子りりちゃん」の事件で、最も悪いのは渡邊被告であることは言うまでもありません。ただ、世論を見ていますと、「騙される方もどうかしている」という意見が少なくないように思います。

しかし私にはどうしても、被害者の3人を責める気にはなれないのです。それは、「私自身が被害者になっていてもおかしくなかった」と本気で思っているからです。

渡邊被告が販売していたマニュアルによれば、お金を引っ張りやすい「詐欺のターゲット」(りりちゃんは「おぢ」と呼んでいる)は、以下のような男性と定義されているそうです。

【おぢの定義】
孤独で、
趣味がなく、
地位が低く、
恋愛経験が少なく、
借金をしたことがある人

私はこのうち、「⑤以外の全て」について当てはまっており、「おぢ」の素質十分です。「りりちゃん」本人については、私の好みのタイプでは全くないため、りりちゃんに騙される可能性はないと思いますが、もし「好みのタイプどストライクの女性」から、私がアプローチされていたら、3人の被害者と同様、私も下心丸出しでお金を出してしまっていた可能性は否定できないと思っています。

常日頃「自分は騙されない」なんて思っている人ほど、案外あっけなく騙されてしまうと思います。特に、男女関係絡みの場合、男性は理性よりも本能で行動してしまう生き物です。

ひょっとすると、騙された3人の方は、途中で「りりちゃんに騙されているのかもしれない」という考えが頭をよぎっていたのかもしれませんが、あえてそれに気付かないふりをしてでも、りりちゃんとの関係を続けたいと思っていた可能性があります。この辺の心境は、「ロマンス詐欺」と同じだと思います。

最近辞職した、自民党の宮澤前議員の件もそうですが、若い頃に遊んだ経験がないままで、高齢になり、お金だけは持っているという状態になると、「お金にものを言わせて、若い頃にできなかった青春を取り戻したい」と思ってしまう面もあると思います。「高齢デビュー」っていうやつです。

私は実際に行動にこそ移していませんが、もし行動に移して「マッチングアプリ」とかに登録していたら、3人と同じ運命を辿ってしまっていた可能性は十分にあります。

おわりに

「懲役9年・罰金800万円」という判決が重いのか、軽いのか、私には分かりません。3人の被害者からすれば、「軽すぎる」ということになるのかもしれません。

りりちゃん自身は、だまし取ったお金をホストに貢いでいたとのことですが、ホストにも責任の一端はあるのではないでしょうか?

そもそも、若い女性が数千万~億単位のお金を持っていること自体、普通ではありません。そのお金がどこから出てきたものなのかを考えずに、ただ自分の売上につながればよいという考えで、ホストがりりちゃんを利用していたとも言えます。今回の事件ではホストだけが得をしていますが、これで本当によいのでしょうか?(なお今回の件で、ホストは被害者に1,800万円を返還する意向を示しているそうです。)

以上、私が「頂き女子りりちゃん」の事件について思うことを書いてみました。私自身も、気を付けなければいけないなと、あらためて思いました

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