昔話題になったMilesというアプリ

節約・ポイ活

はじめに

私は毎日、散歩をするのが日課です。世の中には、歩数に応じてポイントがもらえるアプリがあります。

その手のアプリとして、私はかつて、「Miles」(マイルズ)というアプリを使用していました。「かつて」と書きました通り、今は使っていませんいろいろデメリットが多いと判断して、使わなくなりました

「Miles」は歩数計ではありませんが、「移動した距離」に応じて、いろいろな商品やサービスに交換できることが売りでした。

鳴り物入りで登場したMilesアプリ

誰でも毎日、多かれ少なかれ移動すると思います。私がMilesを使っていたのは会社員時代でしたが、当時は毎日1時間くらいかけて電車通勤していたことに加え、週に1回は新幹線に乗っていましたので、一般の方よりもかなり移動距離が多かった方だと思います。

単に移動するだけで、何かがもらえるのであればお得だと思い、Milesを利用することにしました

調べてみたところ、Milesアプリがサービスを開始したのは「2021年」とのことです。現在でもサービスは続いているようです。

サービス開始当初は、とても話題になったアプリでした。記憶が曖昧なのですが、確か「今後流行りそうなものランキング」で1位になり、一般的なニュース番組でも取り上げられていたように思います。案件だったのかもしれませんが、ポイ活系のYouTuberもこぞって、「とてもお得なアプリ」と紹介していました。

しかし、話題になったのははじめだけで、すぐに名前を目にしなくなりました

私がMilesを使わなくなった理由

サービス開始当初は、貯まったマイルで確か「ペットボトルのお茶」や「アマゾンギフト券」といった、実用的なものと交換できたのですが、そういったものとの交換ができたのはごく短期間で、その後は、「サブスクの一定期間無料クーポン」とか「食料品の割引券」等、個人的には全く魅力を感じないものとしか交換できなくなりました(正確には、アマゾンギフト券はその後も交換できたのですが、交換レートが大幅に改悪されました)。

日常的に購入しているものが手に入るのであればお得ですが、使う気のないサブスクや、普段買わない高級食材が割引になっても、全く魅力を感じません

そもそも、Milesでは、移動の把握が不正確という、致命的な欠点もありました。移動手段で獲得できるマイルが異なるのですが、徒歩で移動したのになぜか車移動と判定されることはざらで、しかも修正もできませんでした肝心の移動がきちんと把握されなければ、アプリのコンセプトそのものが成り立たないと思います。

また、しばらくすると、マイルの獲得ボタンを押すと、広告が表示されるようになりました。

当然ながら、「Milesアプリ使用時以外を含めて、常に位置情報を利用する許可」を与える必要があるのですが、体感ではかなり電池持ちが悪くなったのも大きなデメリットです。

「しばらくすれば、交換できる商品も改善されるだろう」「しばらくすれば移動の把握も正確になるだろう」「しばらくすれば電池持ちも改善するだろう」と、辛抱強く使い続けていたのですが、一向に改善されなかったので、アプリの使用をやめました

やめた時点で確か「10万マイル」には達していなかったものの、それに近いマイルが貯まっていたと思います。結局何のベネフィットも得ることなく、単に私の行動履歴を提供しただけで終わってしまいました。

おわりに

「移動した距離に応じてマイルが貯まり、マイルと商品等を交換できる」というコンセプトはよかったと思います。しかし、マイルの把握が不正確だったり、交換できる商品が魅力的でないといった、本質的な部分で問題があったため、せっかくのコンセプトが活かしきれていないのだと思います。

想像ですが、Milesとしては、「会員の属性(年齢、性別等)に応じた行動履歴のデータ」を、第三者に販売することで、利益を得ているのではないでしょうか。覚えていないのですが、おそらく会員規約は、「個人を特定できない範囲内で、Miles側がユーザーの行動履歴を販売すること」について、許可を与える文言になっているのだと思います。

マイルが商品と交換された場合の提携企業からのキックバックや、アプリ内で表示される広告から得られる収入は、あくまでも副次的なものだと思います。

一般的に、セキュリティの観点から、スマホの「ロケーション履歴」はオフにするべきとされています。私個人は、他人に知られて困る行動履歴はないのですが、安易に個人情報を開示することにはリスクがあります。

アプリに限らず何事もそうですが、得られるベネフィットだけでなく、デメリットも十分に考慮した上で、利用するか否かを決めていきたいと思います。

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