コンビニ店員が不正にポイントを得ていた話

節約・ポイ活

はじめに

先日ネットを徘徊していたところ、「レシートは捨てない方がいい」という記事をみつけました。

内容以下の通りです。

コンビニで会計する際、ポイントカードの有無を聞かれ、「ない」と回答。

会計後、レシートを捨てようとする店員に、「レシートをください」と言ったところ、少し嫌な顔をされるも、レシートをもらう

帰宅後、レシートを見ると、「獲得ポイント:○ポイント」との記載をみつける。

ポイントをつけていないのに、なぜポイントがついているのか疑問に思い、コンビニ本部に問合せ

コンビニ店員の不正が発覚

要するに、ポイントカードを持っていない客が来た場合、この店員は自分のポイントカードをスキャンして、不正にポイントを得ていたということです。

この記事に対するコメントの中には、「これは別に問題ないのではないか」との意見もあるようです。客側は損していないというのが、その理由のようです。

しかし、本来ポイントは、お金を払って商品を購入したことに対してついているものだと思います。したがって、お金を払っていない店員が、ポイントを獲得すれば、それは不当に利益を得ていることになるのではないでしょうか。

と、ここまで考えてみて、私にも思い当たる節がありました。

会社での経費精算について

会社の経費精算でも、同様のことが起こっているのではないでしょうか。

例えば、取引先と会食を行い、立て替え払いを行った場合はどうでしょうか?立て替え払いをクレジットカードで行えば、クレジットカードのポイントがつきます。会食代は全額会社負担なので、本来であれば、そのポイントは会社に帰属すべきですが、立て替えた社員が個人的にもらってしまっている、ということは、多くの会社であることだと思います。

会社も、本来であれば、従業員がポイントをもらうのは間違っているとは理解していると思いますが、いちいちポイントを管理するのも面倒なので、実務上、黙認しているということだと思います。

金額的にも、年間合計しても「数十万円分」になるようなことはなく、税金面でも問題とならないのかもしれません。

私の場合は、地方出張をよくしていましたので、出張旅費で同様の問題がありました。特に、新幹線代については、私がいた会社では、昔は切符で支給されていたのですが、近年は、私が切符を購入し、出張後にJR正規代金で精算されるという形でした。実費ではなく、正規代金で精算されましたので、ときには「えきねっと トクだ値」割引チケットが購入できた場合差額部分は私が得をしてしまうこともありました。ビューカードで支払うことで、JREポイントも貯まりました。

出張先でのタクシー代についても、支払でポイントがついただけでなく、タクシー会社によっては「楽天ペイ」「d払い」等が使えるケースもあり、期間限定ポイントの消化で重宝していました。期間限定ポイントを現金化するようなものです。

なお、宿泊代については、私の会社は一律「1泊8,000円支給」でしたので、「1泊5,000円~6,000円」くらいのホテルに宿泊して、費用を浮かせていました。よく、ビジネスホテルでは、「クオカード付きプラン」というものがあり、例えば領収書は8,000円で記載されるが、実際には、うち1,000円分がクオカードとして、宿泊者にバックされるケースもあります。このケースなどは、ホテル側が、従業員の不当利得(横領?)を助長しているような形です。

その他、北海道への出張を頻繁にしていた同僚は、会社の出張だけで、JALの上級会員になっていました。

おわりに

会社員がやっていることも、コンビニ店員がやっていることと同じなのではないでしょうか。会社員も、自分が支払っているわけでもないのに、不当にポイントを得ているように思います。

私は法律や税務の専門家ではないので、正しい扱いがどうなるのかは分かりません。不当に得る金額(ポイント)によっては、脱税となるケースがあるのかもしれません。

「ポイ活」が普及していますので、今後より一層、こういった問題が無視できなくなってくると思います。

ただ、人事評価制度の見直しや、各種手当の見直し等で、従業員が得られる金額が減ってきています。私がいた会社でも、かなり前の話ですが、1日3,000円ついていた出張手当がなくなりました。最近では、退職所得控除の見直しや、通勤手当の非課税枠(月の上限15万円)見直し等の議論が進んでいるようです。

このような状況下では、せめてポイントについては、従業員側に寛大な対応をしてもらいたいと思っています。

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