はじめに
5月14日(日)から19日(金)までの5泊6日で、両親と旅行に行ってきました。
5月14日:富士屋ホテル
(神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下)
5月15日:御宿 風月無辺
(静岡県賀茂郡東伊豆町大川)
5月16日:御宿 風月無辺
(静岡県賀茂郡東伊豆町大川)
5月17日:東府や Resort & Spa-Izu
(静岡県伊豆市吉奈)
5月18日:東府や Resort & Spa-Izu
(静岡県伊豆市吉奈)
今回の記事では、15日及び16日に連泊した「御宿 風月無辺」での滞在について書いてみたいと思います(14日の「富士屋ホテル編」はこちらをご参照ください)。
「風月無辺」について
「御宿 風月無辺」は、2012年に開業した温泉旅館で、静岡県東伊豆町の「大川温泉」に立地しています。
45千㎡の広大な敷地に、タイプが異なる全19室の客室があります。また、5年前からはグランピング施設も併設しています。
私は今回、楽天トラベルで予約しました。伊豆で「露天風呂付客室のある旅館」で検索したところ、当旅館が出てきました。口コミ評価が良かったので、宿泊してみることにしました。
予約したのは「特棟」という離れの平屋建てで、施設内では最も広い部屋(83㎡)になります。
辞書によると、「風月無辺」は「自然の風景が極めて美しいこと」を意味しており、絶景を売りにした旅館になります。
モノレールでフロントへ
当旅館は海沿いの高台に立地しているため、駐車場がある山の麓からフロントまでは、モノレールで昇る必要があります。高低差180メートルを約4分程度かけて昇ります。

モノレールに乗るという非日常感が旅行気分を盛り上げてくれ、なかなか良かったです。
モノレールの車窓からは、城ケ崎の入り江や相模湾が一望でき、大室山も見えます。また、山の斜面には巨石が点在しており、聞くところによれば、これらの巨石はかつて江戸城の築城石として使われたとのことです。
本ブログ記事一番上の写真は「ぼなき石」(東伊豆町指定文化財)で、当旅館のすぐ近くにあります。この石は江戸城修築の際に献上するため、付近の山から切り出された石ですが、大きすぎて海岸まで運べず、そのまま放置されたものです。当時の村人たちが「ボ泣き(ボヤキ)石」と名付けたのだそうです。
モノレールを使う旅館は、以前にも泊まったことがあります。「共立リゾート」が経営している「塩の湯温泉 蓮月」(那須塩原)です。「蓮月」ではフロントまでモノレールを下ったのですが、当旅館では昇ります。
下の写真は、モノレールのフロント側の駅から眺めた風景です。左上の方に見えるのが大室山で、眼下の海は城ヶ崎海岸周辺です。

敷地内は電動カートで移動
敷地内には平地がほとんどなく、坂道沿いにフロントや食事棟、客室が並んでいます。
私が宿泊したのは「特棟の8」です。フロントが坂の一番下で、「特棟の8」は坂の中腹に位置しています。


「フロントから部屋への移動」「部屋から食事会場への移動」その他、敷地内の移動は基本的に「電動カート」を使うことになります(坂が苦でなければ、自由に歩き回ることもできます)。
面白かったのは、この電動カートが完全に自動運転だったことです。道路にセンサーが埋め込まれているようで、センサーに沿って自動で移動します。ハンドルやブレーキは付いていますが、全く使う必要はありません。遊園地のアトラクションに乗っているようで、楽しい気分になれます。
敷地内には6つの停留所(フロント、食事会場、停留所A~D)があり、目的地の設定は従業員の方が行います。
敷地内では、無人のカートが移動しているのを見ることがよくあり、なんか変な感じです。


旅館での滞在について
部屋(「特棟の8」)の様子は以下の通りです。建物は独立した平屋で、「居間(掘りごたつ式)」「ベッドルーム」「テラス」「露天風呂」で構成されています。
窓一面に海が広がり、テラスや露天風呂からは、全く遮るものがなく、太平洋を望むことができます。大島をはじめ、利島、新島が肉眼で見え、まさに絶景です。
滞在中は何度も露天風呂に入りました。テラスに座って、何もせずに海を眺めているだけで、とてもリフレッシュできました。
天気が良かったこともあり、夜には満天の星空を見ることができました。




客室露天風呂からの眺め↓(海の上に見えるのが大島です)

15日のチェックインから17日のチェックアウトまで、ずっと敷地内で過ごし、モノレールで下りることはしませんでした。
敷地内にはちょっとした遊歩道のようなものや、展望台がありましたので、16日の日中は電動カートは使わずに、敷地内を歩いて回りました。
途中、従業員の方に聞いた話によると、周辺では鹿や猿、リスやウサギをよく目にするとのこと。モノレールを使わずに自動車で来ることもでき、客室清掃時の敷地内移動では、自動車を使っていました。坂道がきついので、電動カートのタイヤの消耗が激しいとのこと。電動カートは維持費がかかりそうです。
食事について
連泊しましたが、夕食、朝食ともに、特に内容を選ぶことはなく、全てお任せでした。
以下、1日目の夕食の内容です。




以下、2日目の夕食の内容です。




以下、朝食の内容です。朝食は2回とも「金目鯛のお茶漬け」が出ました。3種類の金目鯛(焼いたもの、醤油漬け、煮たもの)をお茶漬けにするものですが、他で食べたことがなく、とてもおいしかったです。


良かったところ・悪かったところ
良かった点は以下の通りです。
①部屋からの景色が素晴らしい。
②客室露天風呂に開放感があり、絶景を眺めながら入浴できる。
③モノレールや電動カートが楽しい。
④コスパが良い。
私はこれまでたくさんの客室露天風呂に入りましたが、これだけ開放感のある露天風呂はなかなかないと思います。とても気持ち良かったです。
ただし①②③のメリットは、天気が良くないと、魅力が半減してしまうと思います。今回は晴れたのでラッキーでした。
④については、後ほど宿泊費用のところで説明します。
一方で、悪かった点は以下の通りです。
A.町なかに出かける場合には、電動カート、モノレールを乗り継ぐ必要があり、手間がかかる。
B.チェックアウト時間が10時と早い。
私は外出しなかったので、Aについては問題ありませんでしたが、周辺の観光等にでかける予定のある方は少し面倒かもしれません。
宿泊費用について
今回の宿泊費用は以下の通りです(入湯税除く)。全国旅行支援及び楽天トラベルのキャンペーン(「LUXURY DAYS」「5と0のつく日」)を利用しています。
楽天ポイント及び地域クーポン(全国旅行支援)を考慮した実質的な宿泊費用は「1泊21,451円」でした。
部屋、風呂、食事等の内容を踏まえると、とてもコストパフォーマンスのよい旅館だと思います。
特棟 3名×2泊
合計料金 :169,800円
クーポン利用:▲26,490円
差引支払額 :143,310円
(1人1泊: 23,885円)
楽天ポイント:2,604ポイント
地域クーポン:12,000円
ポイント・クーポンを考慮した実質費用
128,706円
(1人1泊: 21,451円)
おわりに
「富士屋ホテルの記事」で、現在でも、全国旅行支援の適用を受けるには、チェックイン時に本人確認書類の提示が必要である旨書きました。
県によっては本人確認書類として、顔写真付きの書類(運転免許証等)でないと、認められないケースがあり、私は今回の旅行には、顔写真のない健康保険証のみしか持ってきていなかったことから、静岡県で適用が受けられるか不安でした。
結論的には、静岡県でも健康保険証のみで本人確認書類として認められるとのことで、全国旅行支援の適用を受けることができました。
地域クーポンについては、「1人1泊2千円」の「3人2泊分」で、「1万2千円分」もらうことができました。
「1万2千円」のうち、「約5千円」を夕食時のドリンク代として使い、残りは次の旅館に移動して以降に使うことにしました。
以上まとめますと、当旅館は高級感こそあまりないものの、絶景や開放感ある露天風呂が楽しめ、コスパが良いことから、おすすめできる旅館だと思います。天気が良くないと魅力がかなり減ってしまいますが、こればかりは好天を願うしかありません。
次回の「東府や編」につづきます。

