新NISAに向けた金融機関変更検討③ ~私の結論~

資産運用・米国株投資

はじめに

私は現在、楽天証券をメインに、SBI証券、マネックス証券、tsumiki証券、みずほ証券の各口座を保有しています。楽天証券では「一般NISA」口座も開設しており、今年度分の枠は既に投資済みです。

来年から始まる「新NISA」については、どこの証券会社で口座を開設するか悩んでいる方も多いと思います。本ブログでも過去に、新NISAに向けた金融機関変更検討①(手続編)」「新NISAに向けた金融機関変更検討②(投信保有ポイント比較)といった記事を書いています。

私は「新NISA」口座については、楽天証券とSBI証券のどちらで開設するかを迷っていましたが、この度結論が出ました

私の結論

結論を申し上げますと、私は「楽天証券」で新NISA口座を開設することにしました

以下ではまず、私がSBI証券での新NISA口座開設を検討していた理由を書き、その上で、なぜ最終的に楽天証券を選んだのかについて、書いてみたいと思います。

私がSBI証券での新NISA口座開設を検討していた理由

そもそも、新NISA口座を、楽天証券ではなく、SBI証券で開設することを検討していた理由は、以下の通りです。

【SBI証券での新NISA口座開設を検討していた理由】

SBI証券はネット証券最大手であり、安心感があること。

SBI証券は「投信保有ポイント」がもらえること。

楽天グループは昨今、楽天モバイルの苦戦により、業績が悪化しており、各種楽天サービスで改悪が続いていること。

①についてSBI証券は、業界に先駆けて国内株式売買手数料を無料にする等、先駆的な取り組みをしています。楽天証券も無料になりましたが、楽天証券はSBI証券の動きに何とかしがみついているという感じで、後手に回っていることは否めません。ネット証券業界のプライスリーダーはSBI証券です。

②について以前の記事にも書きましたが、楽天証券ではかつては「投信保有ポイント」がもらえましたが、今は実質的に廃止されています。一方のSBI証券は、今でも「投信保有ポイント」を継続しています。

仮に、1,800万円分の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を20年間保有すれば、SBI証券では「117,360ポイント」(投信の価格上昇分は考慮しない)もらえますが、楽天証券では「1,590ポイント」(「残高1,500万円に到達した場合」までのポイント)しかもらえず、その差は「115,770ポイント」となります(仮に投信の評価額が3倍に上昇した場合には「35万ポイント程度」の差)。

③については、SBI証券を検討していた理由というよりは、楽天証券を選ぶことのデメリットです。楽天グループの体力がさらに落ちてくれば、かつて「投信保有ポイント」が廃止されたように、クレカ積立の還元率や、株式売買手数料の改悪が今後行われる可能性も否定できません。

最終的に私が楽天証券を選んだ理由

このような状況で、私がなお、楽天証券を選んだ理由は、以下の通りです。

【楽天証券で新NISA口座を開設する理由】

A.楽天証券はSBI証券よりも、画面が分かりやすく、操作しやすいこと。

B.SBI証券との投信保有ポイントの差は、投資総額から考えれば誤差程度と考えられること。SBI証券でも投信保有ポイントが改悪される可能性があること。

C.過去の売買履歴については、SBI証券は「過去2年分のみダウンロード可能」であるが、楽天証券は「期間制限なくダウンロード可能」となっていること。

D.保有銘柄の自動売却機能については、SBI証券は「定額取り崩し(NISA非対応)」にしか対応していないが、楽天証券は「定額・定率・定口取り崩し(NISA対応)」に対応していること。

Aについては、個人的な感想ですが、楽天証券では自分の損益状況がすぐに理解できますし、銘柄の売買も感覚的にできるのですが、SBI証券については、自分の損益状況がすぐに分からず、購入方法も調べないと分からない状況です。長期運用していくに際して、自分の損益状況がすぐに分からないのは、致命的な欠点であると考えています。

おわりに

実は、楽天証券を選んだ一番の理由は、「楽天の方がSBIよりも好きだから」です。上記A~Dの理由は、後付的な理由であり、本質的な理由ではありません

また私は天邪鬼な性格で、他人の多くが選んでいるものは選びたくないと、常日頃考えています。ネットを見ていますと、楽天証券ユーザーの多くが、新NISA口座については、SBI証券に切り替えているようです。私としては、多くの人が選んでいるから、自分も選ぶということが、他人に流されているようで抵抗感があります。むしろ、多くの人がSBI証券を選ぶのであれば、私は逆に楽天証券を選びたくなる性格です。

いずれにせよ、どの証券会社を選ぶのかで最も重要なのは、「フィーリング」なのではないでしょうか?「投信保有ポイント」その他の細かな条件等は、「瑣末なこと」であり、本質的なことではないと思います。自分が使っていて「心地よい」と思える証券会社を選べば、それが正解なのだと思います。

2023年10月30日追記

「10月27日」に楽天証券から、一部ファンドについて「投信保有ポイント」(投信保有残高に応じたポイント付与)を復活させるとの発表がありました。詳細はこちらの記事をご参照ください。

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