【新NISA】積立予約が月額2,000億円に達しています

資産運用・米国株投資

はじめに

先日ネットを徘徊していたところ、新NISA積み立て予約、月2000億円規模に ネット証券5社という日経新聞の会員限定記事をみつけました。

私は会員ではないため、記事の本文は読めませんが、無料で読める範囲で分かることを書いてみたいと思います。

新NISAでの1人あたり積立額について

同記事によると、12月20日時点で、ネット証券5社における新NISAの積立設定の事前予約額が「月額2,000億円規模」になっているとのことです。

ネット証券5社の口座数を調べてみたところ、以下の通りでした(画像はSBI証券 決算説明資料 2024年3月期 上半期より)。

ネット証券5社を100%とした場合の、各社のシェア以下の通りです。

SBI11,063千口座 シェア42.4%

楽天9,680千口座 シェア37.1%

マネックス2,235千口座 シェア8.6%

auカブコム1,605千口座 シェア6.2%

松井1,489千口座 シェア5.7%

5社合計26,072千口座 シェア100%

5社のうち、楽天証券は11月末時点で、NISA口座数が「500万口座」となったことを発表しています。仮にNISA口座数についても、5社のシェアが上記と同じであると仮定すると、各社のNISA口座数は以下の通りとなります。

SBI5,714千口座 シェア42.4%

楽天5,000千口座 シェア37.1%

マネックス1,159千口座 シェア8.6%

auカブコム835千口座 シェア6.2%

松井768千口座 シェア5.7%

5社合計13,476千口座 シェア100%

5社のNISA口座数合計が「13,476千口座」で、その積立予約額が「月額2,000億円」だとすると、1人あたり(1NISA口座あたり)の積立額は「月額14,841円」(2,000億円÷13,476千口座)ということになります。ただ、実際には、NISA口座を持っている人の全員が積立予約を完了しているということはありえませんせいぜい半分くらいかそれ以下ではないでしょうか?仮に半分の場合は、1人あたり(1NISA口座あたり)の積立額は「月額29,682円」です。

なお、日本証券業協会によると、9月末現在のNISA口座数(全証券会社)は「1,356万口座」となっています(詳細はこちらを参照ください)。10月以降に新NISAに向けた口座開設が加速していることを踏まえれば、ネット証券5社で「13,476千口座」という数字は、あながち現実とかけ離れた数字ではないように思います。

新NISAでの積立銘柄について

上記の日経新聞の会員限定記事によれば、積立予約されている主な銘柄は、以下の通りとなっています(画像は日本経済新聞 電子版のXより)。

おわりに

まず、1人あたり(1NISA口座あたり)の積立額が「月額29,682円」であることについては、「こんなものかな」というのが感想です。

新NISAは非課税期間が無期限となることから、特に若年層を中心に活用することが想定されています。これまで投資をしたことがない若者が、新NISAをきっかけとして口座開設しているケースが少なくないと考えられ、その意味では、積立額が「月額29,682円」というのは、理解できる数字です。

次に、積立銘柄の1位が「オルカン」、2位が「S&P500」の各インデックスファンドであることについてですが、こちらも、「1人あたり積立額」と同様、投資初心者の若年層がメイン層であるとすれば、納得がいきます。

いうまでもありませんが、新NISAは、譲渡益や分配金が非課税であることが最大のメリットです。そうであるとすれば、新NISAでは譲渡益ないし分配金が見込める銘柄に投資しないと、意味がないことになります。この点で、全世界や米国のインデックスファンドは、過去の歴史をみれば、長期間保有すれば必ず右肩上がりで株価が上昇してきた実績があります。個別株と違い、長期保有すれば利益が出ることが想定される「オルカン」や「S&P500」のインデックスファンドは、新NISAとはとても親和性が高いといえます。

そもそも、ネット証券のユーザー自体が、比較的若い人が多いと考えられることから、「1人あたり積立額」「積立銘柄」ともに、その傾向が反映された結果になっていると思います。対面型の大手証券会社で同じ調査をした場合、「1人あたり積立額」「積立銘柄」ともに、全く違った結果になる可能性があります。

ちなみに私は新NISAでは、「S&P500」に「月額30万円」の積立予約を設定済みです。詳細はこちらの記事をご参照ください。

以上で私が書いた内容は、ひょっとすると、日経新聞の会員限定記事の全文をみれば、もっと正確な内容が書かれているのかもしれません。興味がある方は、日経新聞の会員になって、記事を読んでみてはいかがでしょうか?(本ブログ記事は宣伝ではありません)

本ブログ記事の内容は、私の推測に基づくものですので、ご参考程度にお読みいただけますと幸いです。

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