はじめに
先日ネットを徘徊していたところ、こちらの記事をみつけました。なんでも日本人は、老後になってもお金を貯め続け、せっかくの貯金を使うことなく人生を終えるのだそうです。
この記事をみて、私自身も「他人事ではないな」と思いました。お金は、貯めることよりも、使うことの方がはるかに難しいと、FIREした今、実感しています。
日本と諸外国の比較
上記の記事によると、典型的な日本人は以下のイラストの通りです（画像は上記記事より）。
現役世代のうちは、「老後のために」せっせと貯金していたにもかかわらず、いざ老後になれば、その「老後のための貯金」は使わずに、さらに「将来のため」に貯金や節約をし続け、人生を終えるときに資産額が最大になっている人が多いということです。いったいいつになったら、お金を使う気だったのでしょうか？
一方で、諸外国をみると、人生における貯金は「60歳～70歳くらい」にピークを迎え、その後は人生の最期に向けてお金を減らしていく（使っていく）のが通常になっているようです（画像は上記記事より）。
あくまでも、お金を貯めているのは、「老後の人生を豊かにするため」であり、きちんとお金を使っていることが窺えます。
私自身について
日本人が最期までお金を使うことができず、貯め続けてしまうのは、「将来の経済的な不安」が大きいからだと思います。たしかに貯金は多ければ多い方がよく、将来の経済的不安を軽減してくれますが、不安をなくすことは不可能です。だとすれば、どこかのタイミングでお金を使い始める必要がありますが、日本人はいつまでも使いません。日本人は極度の心配性なのかもしれません。
私自身についても、以前、「お金を使い切れるか心配です」という記事で書きましたように、意識してお金を使っていかないと、大半の資産を遺したまま最期を迎えることになってしまう可能性が高いと思っています。
考えてみれば、私がFIREしようと思った根底にも、無意識のうちに「貯めるだけでなく、お金を使わないと意味がない」との考えがあったのかもしれません。「FIREすることでお金を使うフェーズに移行する」との意識があったのかもしれません。もし会社を退職せずに、貯金を続けていれば、資産はもっと増え、状況はもっと悪化していたはずです。もっとも、FIRE初年度の2023年に関しては、株式相場がよかったこともあり、最終的には、1年で相応の金額が増えてしまいました（詳細はこちらの記事をご参照ください）。
このままお金を使うことを意識せずに、漫然と過ごしていてはだめだと、改めて感じています。
おわりに
子供がいる方は「遺産として子供に遺したいので、お金を使い切る必要はない」という人も多いと思います。しかし、それはあなたの本心でしょうか？「子供に遺す」ということを、お金を使い切れないことの言い訳にしていないでしょうか？
お金を使うといっても、無駄遣いをしてはいけないということは、いうまでもありません。自分の人生が豊かになるような、有効なお金の使い方をしないといけません。
とはいえ、「自分にとって価値のあるお金の使い方」が何なのかは、未だ明確になっていません。とりあえずは、何事も健康が基本なので、「健康に関すること」にはお金を使っていきたいとだけ、決めています。
「貯めること」だけを考えがちですが、「使うこと」も考えないと片手落ちだということに、気付いていない人は結構多いのかもしれません。お金を貯めることばかりに集中していると、お金を使うことが「悪」であるかのように思えますが、お金を使わずに無駄にしてしまうことも、「それ以上に悪」であることを、自分自身再認識すべきだと思いました。
