退職を決断した理由

FIRE・早期退職

総論

私は来月5月末に金融機関を退職予定で、現在有休消化中です。3月末で勤続丸25年になります。

会社自体はいわゆるホワイト企業で、仕事自体はとても大変でしたが、給与水準も高く、世間一般的には「退職なんてもったいない」ということになると思います。

今回はそのような企業から退職することを決断するに至った理由を書きます。少し長くなるかもしれませんがお付き合いください。

退職を決断した理由4つ

理由は以下の4つです。

①時間は有限であること
②家族と過ごす時間を増やしたいこと
③退職しても生活可能と思える経済的基盤が築けたこと
④会社員としての将来に明るい未来が見出せないこと

①時間は有限であること

これまでこのブログでは、自分の年齢を「50代」と表現していますが、実際の年齢は50歳です。

社内に自分と同年代の社員が何人かいるのですが、何人かが体調を崩し、休職しています。私の同期もその一人です。同期ではありませんが、亡くなった人もいます。

そのような状況をみるにつけ、「自分はいつまで健康でいられるだろうか」ということを、数年前から漠然と考えるようになりました。

自分には持病もあり、不健康な会社員生活(昼食はコンビニ、夕食も全て外食、運動しない)を送っていることからも、とても平均寿命まで生きられるとは思えません。

ネットで「独身男性 死亡年齢 中央値」と検索してみると、なんと「67歳」なんだそうです。つまり独身男性の半分は67歳以下で死ぬということです。

ちなみに平均寿命は男性81歳、女性87歳なので、独身男性は明らかに早死にです。

これは独身男性が食事面等で不健康な生活を送っていることが原因だと思います。独身女性の死亡年齢の中央値は81歳なので、男女差は歴然です。

以上のような状況を踏まえると、自分の健康寿命はせいぜい残り10数年だと思います。残りの人生はこれまでやりたくてもやれなかったことに時間を使っていきたいと考えました。このまま漫然と働き続けていたら、5年10年と無駄に浪費してしまうのではないか、そう思ったのです。

②家族と過ごす時間を増やしたいこと

両親は父親87歳、母親78歳です。ともに元気なのですが、最近両親を見ていると、衰えを感じることがあります。

これまでは「両親はいて当たり前」との感覚だったのですが、1年後にどうなっているかは誰にもわかりません。「1年1年を大切に過ごしていきたい」と思いました。

③退職しても生活可能と思える経済的基盤が築けたこと

私は性格的に浪費をすることなく、これまでの会社からの給与は長年に亘り銀行口座で預金していました。その後、個人向け国債で投資デビューしたのを皮切りに、現在は楽天証券での米国株(ETF)投資がメインとなっています。

私が投資をした後の相場環境が良かったこともあり、資産額は順調に増え、現在に至ります。資産運用からの配当収入もそれなりの額になってきました。

退職後にいくらの資産が必要なのかは、その人の生活費や生活スタイル等によって変わりますので一概には言えません。私の場合には、現状の生活費や、今後の見通し、今後どのようにお金を使っていきたいか等を踏まえ、ここ数年間は何度も試算(シミュレーション)を繰り返しました。

いろいろなケース(株式相場の下落や、年金減額・不支給その他)を想定し、「退職しても大丈夫であろう」という判断を自分なりにすることができました。

もちろん絶対はないので、今後大丈夫でなくなることもあり得ます。その場合には、再就職することになると思いますが、一度限りの人生ですので、後悔のないように、自分がやりたいと思えることをやっていきたいと考え、退職を決断しました。

なお、今後このブログで、私の保有資産、投資内容、ポートフォリオ、年間の配当収入等について、具体的な銘柄や金額等を開示していく予定です。

④会社員としての将来に明るい未来が見出せないこと

私は会社内で順調に出世してきたわけではありません。後輩で自分よりも上の職位についている人が何人もいます。

私はマイペースかつコミュ障で、協調性に欠ける面があります。天邪鬼な性格で、会社から評価されるために意に沿わない行動をするということに抵抗があり、会社から求められていることよりも、自分がやりたいことを常に優先してきました。

多くの場合、会社が求めていることと、自分がやりたいことは一致しているのですが、一致していないこともあります。そんなときも自分のやりたいことを優先したため、会社からの評価も低くなることは当然です。でも性格的にこのスタンスは崩せませんでした。このスタンスは今でも正しかったと思います。

今後出世に縁がない以上、5年後10年後の仕事内容は容易に想像できますが、その将来の自分の姿が明るい未来であるとは思えなかったのです。

おわりに

昨今の「FIREブーム」に乗って、思いつきで退職したのでは決してありません。ここ数年でタイミングを探る中で、「今がそのタイミングだ」との判断で退職を決意しました。

現在はまだ有休消化中であり、本格的な退職期間に入ったわけではありませんが、現時点では退職を決めて本当に良かったと思っています。むしろ、特に父親の衰えが進んできていることを鑑みると、もう少し早く退職すべきだったとさえ思います。

時間的なゆとり、健康的な食事や生活習慣(散歩等)、十分な睡眠時間等良いことばかりで、悪いことは思いつきません。

今後退職生活を送る中では、退職を後悔することになる可能性も否定できませんが、それも人生です。どのような結果になっても、このブログで正直にありのままを書いていきたいです。

後戻りはできませんので、最後に幸せだったといえるように人生を充実させていきたいです。
FIREや早期退職を考えている方にとって、このブログが参考になれば幸いです。

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