FIRE後に床屋で感じた居心地の悪さ

FIRE・早期退職

はじめに

私は20年以上通っている行きつけの床屋があります。私よりも少し年上くらいのご夫婦がやっている昔ながらの床屋さんです。

会社員時代、床屋には平日夜や土曜日に行っていました。しかし、FIREしてからは、平日の日中に行っています。FIRE後初めて平日の昼間に行った際、床屋の奥さんの方から「今日は仕事お休みですか?」と聞かれ、「え、ええ・・・そ、そうです」としどろもどろになってしまいました。

平日昼間にうろうろしている人間に対する世間の目

床屋さんからみれば、私のような年齢の男は平日日中は会社で仕事しているはずということなのだと思います。いつもはスーツ姿で行くことが多かったのに、急に平日昼間にジャージみたいな恰好で行ったので、「有休でも取っているのだろう」と思うのは当然です。

上記の質問をされたとき、私は一瞬、「退職しまして」と言おうかとも思ったのですが、すぐに頭の中で取り消し、とっさに「え、ええ・・・そ、そうです」と答えましたこの間、0.5秒くらいです。「退職しまして」だけですと、なんだか解雇されたみたいですし、「退職してどうするのか」を説明しないと、会話が終わらないような気もします。かといって、FIREしている現状を説明するのもどうかと思います。そこで、「え、ええ・・・そ、そうです」でごまかしたわけです。

ちなみに、私がなぜ平日昼間に床屋に行ったのかについて聞いてきたのは奥さんの方だけで、旦那さんの方は全く会話には入ってきませんでした旦那さんは恐らく、「触れてはいけない話題だ」と思ったのかもしれません。意識的に話題にしないようにしている感じを受けました。

こういったことはやはり、男性よりも女性の方が興味を持って話題にするものなのかもしれません。

おわりに

その後、何度も床屋さんに行っていますが、毎回平日の昼間に行っているので、旦那さんの方も心の中では、「きっと解雇でもされたに違いない」と思っているのではないでしょうか。いずれにせよ、その後は旦那さんだけでなく奥さんも「私の現状」について話題にすることはなくなりました

私は別に、何と思われようが気にしないのですが、先方が変に気を使ってくれるのもなんだか居心地の悪さを感じます。かといって、今の状況を説明するのも面倒ですし、説明しても理解されないと思います。

結局こういったことが起こる要因も人間関係です。私がいつも同じ床屋さんに行っているからこそ、このようなことが起こるわけで、仮に「1,000円カット」のようなところに行けば、毎回カットしてくれる人も変わるでしょうから、こういった会話にはならなかったはずです。

私が行っている床屋さんの料金は「4,100円」です。その意味でも「1,000円カット」に行った方がよいのかもしれませんが、私は変える気はありません。「洗髪」「顔そり」「マッサージ」といったフルサービスが受けられるのも理由ですが、一番の理由は「こちらが何も言わなくても、先方が私のニーズをよく知っており、いつも通りカットしてもらえるから」です。

仮に20年間、1.5か月に1回行っているとすると、これまで160回行っていることになります。その場合の支払総額は「約65万円」です。「1,000円カット」だった場合は「16万円」ですので、その差は実に「49万円」です。これまでのポイ活で得たポイントなど、吹き飛ぶくらいのインパクトがあります。

節約の観点では「1,000円カット」一択だと思いますが、人間というものは節約だけで動けるわけではありません

タイトルとURLをコピーしました