はじめに
※本記事は、「相場が順調だとFIRE実現が遠のきます」(2024年3月25日)という過去記事を一部修正して再掲するものです。
※本記事の内容は私の個人的な意見であり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資は自己責任でお願いします。
最近は、日米ともに株価が大幅に下落しています。加えて円高が進行しているため、特に米国株に投資している方は、資産を大きく減らしているのではないでしょうか?私自身も、年初来で▲2千万円以上、資産を減らしています。
FIREを目指されている方の中には、「市況の悪化によって、FIRE実現が遠のいてしまうのではないか」と考えている方がいるかもしれませんが、私は逆だと考えています。「株価が暴落するとFIREの実現可能性が高まる」ということに気付いている人は意外と少ないかもしれません。
相場が順調だとFIRE実現が遠のくという真実
一見、相場が順調だと、その流れに乗って、FIREがすぐにでも実現するかのように思うかもしれません。しかし私は、「一刻でも早くFIREするためには、暴落が必要である。暴落によってFIRE実現可能性が一気に高まる」と思っています。暴落がないと、一気に資産を増やすことは難しいと考えています。
順調な相場の場合、投資スタイルとしては「積立投資」が基本になると思います。毎月少しずつ投資し、相場が上昇すれば、少しずつ保有資産総額は増えていきますが、どんなに良い相場であっても、増えるペースは遅々としたものになります。これは、「積立投資」の場合、投資する金額が少額ずつであることによります。

FIRE実現までの期間を短くしたいのであれば、ある程度まとまった額の投資をして、資産増加ペースをはやめる必要がありますが、順調な相場の場合、「買い場」の見極めが難しいです。上がり続ける相場をみて、スポット投資を躊躇している人も少なくないのではないでしょうか?
一方で、暴落が起こった場合はどうでしょうか?たしかに、暴落が起こった場合でも、どこが底値なのかは誰にも分かりません。しかし、順調な相場に比べれば、スポット投資はしやすくなるはずです。もちろん一度に大きな金額を投資するのはリスクがありますが、「毎月の積立投資額」よりは大きな金額を何度かに分けてスポット投資すれば、結果的に「積立投資」よりも安値で、より大きな金額を投資できる可能性は高くなると思います。

実際に私は、「コロナショック」による暴落時に、まとまった金額を投資したことが、その後の資産爆増につながり、結果的にFIRE実現までの期間が数年は短くできたと考えています。ネットでYouTube動画やブログをみていると、私と同様に、「コロナショック」で資産を増やしてFIREした方が多いように思います。淡々と積立投資のみをして、短期間でFIREしたという人はほとんど見たことがありません。
おわりに
特に投資を始めて間もない方は、暴落が来ることを恐れている人が多いと思いますが、「暴落こそチャンスである」という認識こそが、短期間でFIREを実現するための鍵であると思います。
ただし、暴落時にまとまった金額を投資するためには、「種銭」を確保しておくことが必要になります。資産の全てを投資に振り向けてしまいますと、暴落時に減っていく資産をみていることしかできませんが、「種銭」があれば暴落時にバーゲンセール価格で追加投資することができ、それが将来の爆益につながります。

以上で書いたことは、あくまでも「一刻も早くFIREしたい人」に向けたものであり、理論的には、「余剰資金があれば、タイミングを図らずに全額投資すべき」ということになると思います。また、暴落は必ず来るものですが、いつ来るのかのかは誰にも分かりません。淡々と積立投資した方が、結局は資産増加ペースが早かったということも起こりえます。
ただ一つ言えるのは、「投資においてピンチはチャンスであり、暴落は歓迎すべきものである」ということです。