はじめに
以前の記事でも書きましたが、私がFIRE後にやりたいことの一つに、「ペーパードライバー講習」の受講があります。
先日、平日の2日間を使って、ペーパードライバー講習を受講してきましたので、今回はその時のことについて書いてみたいと思います。
ペーパードライバー講習を受講したいと思った理由
そもそも、私がペーパードライバー講習を受講したいと思った理由は、以下の通りです。
・自動車の運転ができるようになれば、行動範囲が広がること。
・高齢となった両親の買い物や移動の手伝いができること。
旅行が好きなので、ゆくゆくは自分で運転して旅行に行ければいいなと思っています。また、両親の買い物や通院等の手助けができればとも考えています。
私の状況
私は自動車運転免許(マニュアル)を30年近く前の、学生時代に取得しました。しかしその後、運転する機会が全くなく、現在に至ります。したがいまして、運転技能は全く忘れていますし、学科(交通ルール)の内容もほとんど覚えていない状況です。
五井自動車教習所を選んだ理由
私は今回、「五井自動車教習所」(千葉県市原市)のペーパードライバー講習を受講しました。五井は市原市(下の地図の赤い部分)の東京湾沿いのエリアです(画像は「マップ・イット」より)。
五井自動車教習所を選んだ理由は以下の通りです。
【五井自動車教習所を選んだ理由】
①「12時間コース」があること。
②教習所内と路上の両方で講習が受けられること。
③交通量の少ない路上で講習が受けられること。
④千葉県市原市周辺に土地勘があったこと。
まず①②について、自動車教習所が行っているペーパードライバー講習をネットで探すと、いろいろ出てくるのですが、その多くは「1時間単位で予約するタイプ」です。長くても「3時間くらい」です。私としては、できるだけ長い時間をかけて、体系的に講習を受けたいと考えていました。
自宅に出張してもらうタイプの講習であれば、「10時間くらい」のものもあったのですが、出張型ですと、全てが路上での講習になってしまいます。30年間運転していない状況で、いきなり路上に出るのは抵抗があり、最初は教習所内で講習が受けたいと思っていました。
路上だけでなく、自動車教習所内でも講習ができて、かつ「10時間以上」のコースを設定していたのは、私が調べた限りでは「五井自動車教習所」だけでした。
↑私が使用した教習車(トヨタ・コンフォート)
③④について、こんなことを言うのは失礼かもしれませんが、千葉県市原市の五井周辺は交通量も少なく、適度に田舎であり、路上で講習を受けるのにぴったりだと思いました。私は会社員時代に、市原市周辺で仕事をすることがあったため、町の雰囲気や様子を知っており、安心感がありました。
以上のような理由により、五井自動車教習所でペーパードライバー講習を受講することに決めました。
ペーパードライバー講習の内容
五井自動車教習所が行っているペーパードライバー講習は、「3時間コース」「6時間コース」「12時間コース」の3種類がありますが、私は「12時間コース」を選びました。また、私は「マニュアル」で免許を取得したのですが、今回はオートマチック車の講習を受けることにしました。
「12時間コース」の場合、「2日間」または「3日間」で受講することになります。私は「3日間」で受講したいと考えていたのですが、教官の人繰りの関係で「2日間」にしてもらえないかとの要望が教習所側からあり、応じることにしました。
千葉県市原市であれば、自宅から通うことも不可能ではないのですが、講習に集中したいと思ったので、宿泊(前泊を含めて2泊)することにしました。五井自動車教習所は合宿での教習も行っており、教習所近くに自前の宿泊施設も持っているのですが、あいにくそこは満室となっていたことから、五井駅近くのビジネスホテルを予約しました。教習所までは、五井駅西口から出ている無料の送迎車を利用することができます。
ちなみに、宿泊したホテルは「1泊約7,000円」と、結構高かったのですが、これは五井周辺は工業地帯であり(臨海部に大企業の工場がたくさんある)、ビジネス需要があるからなのかもしれません。
「12時間コース」の標準カリキュラムは以下の通りです。講習時間(休み時間含む)は、1日目が「9時00分~16時30分」、2日目が「9時00分~17時20分」でした。
標準カリキュラムはあるものの、受講者の運転レベルがまちまちのため、実際には受講者に応じて教習所内での講習時間を増やすこともあるようです。私の場合は運転ブランクが長いこともあり、「約4時間」が教習所内での講習でした。
最初に行う「AI運転診断」というのは、専用の車で教習所内を走り、運転能力の診断を行うものです。車にセンサーが付いており、運転者がどこを見ているのか、運転にふらつきはないか、適切な位置を走行しているか、きちんと一時停止しているか等を診断します。結果は100点満点で評価され、私は「40点(不合格)」でした。「運転のふらつき」「安全不確認」「合図不履行」等が指摘されました(画像は、五井自動車教習所ホームページより)。
1日目は、教習所内で「S字カーブ」「クランク」「坂道」「踏切」「バック」といった定番の教習を一通り受けた後、最後の1時間は路上に出ました。2日目はほぼ全て路上に出て、最後の1時間のみは、「バック駐車」の練習をしました。
ちなみに、教官は、1日目はM先生、2日目はN先生で、1日ごとに同じ教官から指導を受ける形でした。教習所での通常の講習のように、1時間ごとに教官が変わるということはなく、1日ずっと同じ教官でした。
かかった費用
今回のペーパードライバー講習にかかった費用は、以下の通りです。
ペーパードライバー講習代:108,900円
宿泊代(2泊):14,040円
合計:122,940円
良かった点・悪かった点
良かった点は以下の通りです。
【良かった点】
・「12時間コース」でしっかり運転の練習ができたこと。
・2人の教官に集中して教えてもらえたこと。
・講習の内容について、希望に応じて柔軟に変えられたこと。
やはり「12時間コース」にして正解でした。私の場合は、2~3時間だけですと、とてもではないですが、都内の自宅周辺を運転してみようと思えるような状況にはなりませんでした。「12時間コース」を終えた今になって、ようやく、自宅周辺も運転してみたいと思っています。
教官については、1時間ごとに教官が変わるという形ですと、その都度私の状況説明が必要になりますし、どの程度の運転能力があるのかも一から把握してもらわないといけなくなります。一方で、1日ごとに1人の教官が担当する形ですと、運転技能の上達度合いに応じて、着実にステップアップすることができます。
2日間通して1人の教官でもよかったかもしれませんが、この点については、2人(M先生、N先生)に担当していただけたことで、異なった視点での評価を受けることができたので、これはこれでよかったと思います。
教官は2人とも40歳前後くらいと、私よりも一回り若い方で、威圧感や怖さは一切なく、とてもフレンドリーかつ懇切丁寧に教えていただけましたので、2日間を通じて楽しく教習を受けることができました。教官については、相性もあると思いますので、もし合わないタイプの教官だったら、2日間が苦痛だった可能性もありますが、とても良い教官と巡り会うことができ、ラッキーでした。
次に、悪かった点は以下の通りです。
【悪かった点】
・教習所内が混んでいた時間帯があり、運転時間のロスがあったこと。
・想像していたよりも疲れたこと。
五井自動車教習所は、全車種(普通車、普通2輪、大型2輪、中型車、大型車、けん引、大型特殊)の教習を行っており、教習所内のコースでは普通車だけでなく、大型車(トラック・バス)等も走行しています。
時間帯によっては、走行している車が多く、例えば「クランクをやりたいが、他車が使用中」とか、「道路が渋滞しており、なかなか発車できない」といった状況がままありました。上記の通り、私は「12時間コース」に「約12万円」支払っていますので、「1時間当り約1万円」「1分当たり約170円」です。ちょっとした時間のロスがあると、お金を無駄にしているような感覚になってしまいました。
また、教習中はそうでもないのですが、1日の教習が終わると、疲れがどっと出ました。講習を受ける前は、「1日に6時間くらい運転しても、座っているだけなので、疲れることはないだろう」と思っていたのですが、全然違いました。運転中は「事故を起こしてはいけない」という意識が常にあり、常に気を張った状態でいるので、教習が終わるとともに緊張の糸が切れ、ぐったりしてしまいました。2日目終了後は電車で帰宅したのですが、もう1泊してもよかったかもしれません。
おわりに
今回「ペーパードライバー講習」を受けてみて、とても有意義だったと思います。
せっかく2日間講習を受けて、多少なりとも運転の感覚がつかめてきたところですので、できるだけ間をあけずに、今度は「自宅に出張してもらうタイプのペーパードライバー講習」を受けてみたいと考えています。
自宅周辺のスーパーや病院までの道のりを練習したり、駐車の練習をしたいと考えています。特に、駐車ができないと、いくら運転できても出かけられませんので、特訓したいと思います。
教習の際に路上で運転していると、ちょっとしたドライブ気分でとても楽しかったです。一日でも早く、一人で遠出できるように頑張りたいと思います。