はじめに
12月12日に、日本漢字能力検定協会から「今年の漢字」が「税」と発表されました。私は知らなかったのですが、「12月12日」が「いい字一字」として「漢字の日」に制定されていることから、毎年この日に発表されているのだそうです。
「流行語大賞」もそうですが、「今年の漢字」も、「大人の事情」や、「何かへの忖度」、「何かの意図」が選定の背景にあるような気がして、あまり好きではありません(個人の感想です)。「流行語大賞」などは毎年、聞いたこともないような言葉が選定されています。「今年の漢字」は「最も応募数の多い漢字」を選んでいるとのことですが、純粋に応募数だけで選んでいるのかについては、個人的にはあまり信用していません(個人の感想です)。
「流行語大賞」や「今年の漢字」として選ばれた言葉が、さも国民全体の気持ちを代弁しているかのように扱われることに、「同調圧力」を感じてしまうのは私だけでしょうか?
そんなことはさておき、「私が選ぶ今年の漢字」について書いてみたいと思います。
候補となった漢字
候補として思い浮かんだ漢字は、以下の通りです(順不同)。
「放」→FIREして仕事から解放された
「幸」→FIREして幸福感が増した
「希」→FIREして望みがかなった
「穏」→FIREして穏やかな生活を取り戻した
「転」→FIREして人生の転機を迎えた
「安」→FIREして心が安らかになった
「泰」→FIREして心にゆとりができた
「新」→FIREして気分が一新した
「自」→FIREして自由になり、自分を取り戻した
私が選ぶ「今年の漢字」
結論として、上記の中から私が選んだ「今年の漢字」は「自」です。
やはり私にとってこの1年は、FIREを決断し、5月末付で25年間勤務した会社を退職したことで、自分自身の人生を取り戻した年となったことは間違いありません。
「自」という漢字には、「他からされるのでなく自分自身で」という意味があるそうです。FIREして自由になり、自分の意思で時間をコントロールしながら、自分の人生を歩み始めたという意味で、「自」こそが、「今年の漢字」としてぴったりだと思います。
また、「自」には期間の起点を示す意味があり(例:「自平成○年○月 至令和○年○月」)、今年からFIRE生活が新たに始まったという意味でも、ぴったりだと思います。
ちなみに、次点は「転」です。
FIREしたことで人生の大きな転機になったことは間違いありません。「転」自体は、良い意味と悪い意味の両方が含まれたニュートラルな漢字だと思います。転機を迎えて、私の人生が今後良くなるかもしれませんし、悪くなるかもしれません。そこがまだ分からないという意味で、「転」もよいと思うのですが、「転」は「転ぶ」(つまづく)という、よくない意味を連想させるため、「自」がやはりベストな漢字だと思います。
おわりに
以上は、今年1年の世の中を踏まえて選んだのではなく、あくまでも私個人にとってどのような1年だったのかを踏まえて選んだ結果です。大人の事情や、何かへの忖度、何かの意図は一切ありません。純粋な気持ちで選んだ漢字になります。
私が候補に挙げた漢字をみると、FIRE後に私が現在感じている気持ちが表れているように思います。FIREして半年以上が経つ現在の心境は、希望と不安が入り混じっていますが、希望が大半を占めている感じです。
みなさんにとっての「今年の漢字」はなんですか?