はじめに
現在募集が行われている「第164回 個人向け国債 変動10年」(2023年12月発行)の利率は、「0.60%」となっています。この利率は「2012年4月以来」の高水準です。
今回は、個人向け国債について書いてみたいと思います。
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私が保有している個人向け国債
私が銀行預金以外の資産運用を初めて行ったのは、2020年2月の「第118回 個人向け国債 変動10年」の購入です。
資産運用を始めたいと思い、できるだけリスクの低い商品ということで、個人向け国債を選びました。当時、魅力的な条件で、個人向け国債の購入キャンペーンをやっていたことも、購入の後押しとなりました。
この個人向け国債の利率は当初、「0.05%」でした。「0.05%」というのは、個人向け国債で設定されている下限の利率になります。
その後の利率は以下の通りで、上昇基調となっています。
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個人向け国債の利率が上昇している背景
個人向け国債の利率が上昇している背景には、日銀によるYCCの柔軟化があります。日銀は7月28日に行われた金融政策決定会合で、長期金利の0.5%超えを容認しました。その後、10月31日の会合では、YCCの再柔軟化を決定し、1%を超える10年国債利回りの上昇を容認するに至っています。
これを受けて、11月1日の長期金利は一時「0.97%」と、2013年5月以来、10年5か月ぶりの高水準となりました。現在は「0.88%程度」で推移しており、長期金利の上昇を受けて、個人向け国債の利率も上昇しています。
※画像は「東洋経済ONLINE」より。
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おわりに
私は本ブログでたびたび、余剰資金の置き場所として、個人向け国債を推してきました。安全性が高く、利率もそこそこあり、1年経過後は解約も自由にできる点を魅力に感じています。
最近はメガバンク各行も10年定期預金の金利を、2012年以来の高水準となる「0.2%」にすることを発表していますが、個人向け国債の「0.6%」には及びません。
今後も長期金利は上昇していく可能性があり、個人向け国債の利率が上昇していくことを期待しています。