はじめに
現在募集が行われている「第171回 個人向け国債 変動10年」(2024年6月発行)の利率は、「0.69%」(基準金利1.04%×0.66)となっています。これは、「0.60%」であった「第164回 個人向け国債 変動10年」(2023年12月発行)を超える高水準です。
私が保有している個人向け国債
私が銀行預金以外の資産運用を初めて行ったのは、2020年2月の「第118回 個人向け国債 変動10年」の購入です。
資産運用を始めたいと思い、できるだけリスクの低い商品ということで、個人向け国債を選びました。当時、魅力的な条件で、個人向け国債の購入キャンペーンをやっていたことも、購入の後押しとなりました(1,000万円購入ごとに4万円のキャッシュバック。現在はキャッシュバック内容が改悪)。
この個人向け国債の利率は当初、「0.05%」でした。「0.05%」というのは、個人向け国債で設定されている下限の利率になります。
その後の利率の推移は以下の通りで、直近の利率は「0.40%」と上昇基調となっています。私は「3,000万円分」の個人向け国債を保有していますので、「0.40%」の利率だと、「年間12万円」(税引前)の利子が受け取れることになります(0.69%だと年間20万7千円)。
おわりに
5月30日の長期金利は一時、2011年7月以来、13年ぶりの水準となる「1.1%」に上昇しました。現在は「0.97%程度」で推移しており、長期金利の上昇を受けて、個人向け国債の利率も上昇しています。
私は本ブログでたびたび、余剰資金の置き場所として、個人向け国債を推してきました。安全性が高く、利率もそこそこあり、1年経過後は解約も自由にできる点を魅力に感じています。
最近は銀行各行も定期預金金利を上げていますが、個人向け国債の「0.69%」には及びません。
6月6日に欧州中央銀行(ECB)が米国に先駆けて利下げを決定しましたが、国内については日銀が追加利上げに踏み切るとの観測も強く、今後も長期金利は上昇していく可能性があり、個人向け国債の利率が上昇していくことを期待しています。