はじめに
厚労省は「2024年6月1日」から、診療報酬を改定しました。これは、医療従事者の賃上げ等を目的としたものですが、改定により、患者の窓口負担等も増えることになります。
先日、定期的に通院している病院(消化器内科)で早速、診療報酬改定の影響を感じましたので、今回はそのことについて書いてみたいと思います。
今後の窓口負担の増加と「生活習慣病 療養計画書」の作成
今回の診療報酬改定では、これまで生活習慣病(糖尿病・高血圧症・脂質異常症)の患者が支払っていた「特定疾患療養管理料」が廃止され、かわりに、療養計画に基づいて総合的な治療管理を行う「生活習慣病管理料」に移行するとのことです。
これだけだと何のことだかさっぱり分かりませんが、イメージとしては、以下のように診療報酬が変わるようです。
【生活習慣病患者の診療報酬改定イメージ】
再診料 :73点→75点
特定疾患療養管理料 :147点→0点
特定疾患処方管理加算:66点→0点
生活習慣病管理料 :0点→333点
外来管理加算 :52点→0点
処方箋料 :68点→60点
合計:406点→468点
※1点=10円。406点→468点だと「620円増」となり、「3割負担」なら「186円」の負担増。
私は消化器内科には「胆石の治療」で通っていますが、この場合も「生活習慣病患者」として扱われるようです。イメージでは、毎回の病院代(窓口負担)が「200円くらい」増加することになるようです。
診療報酬改定というと、窓口負担が値上げになるイメージしかなかったのですが、今回の場合は単に窓口負担が増えるだけではなく、「生活習慣病 療養計画書」なる書類を新たに作成しないといけなくなったようです。
通院の際、消化器内科の医師から、同書類の作成が必要になった旨の説明がありました。そして、医師にヒアリングされながら、こちらの書類を作成しました。具体的には、「食事」や「運動」等の各項目について、どういったことを目標にするのかを記載します(例えば、間食を週○回に減らす等)。
おわりに
毎回の病院代が「200円くらい」上がってしまうのは、通院回数の多い私としてはかなり痛いです。
「生活習慣病 療養計画書」については、正直なところ、この書類を作成したからといって、効果的な治療につながるとは思えず、意味がないのではないかと思ってしまいました。
私の場合は、医師から以下のような指摘がありました。
・食事は昼食をメインにする。夕食は軽めでよい。揚げ物を減らす。ゆっくり食べる。
・毎日1時間くらい歩く。エレベーターを使わずに、階段を使うことも有効。
なお私は、「尿路結石の治療」のため、泌尿器科にも定期的に通院しており、今回の消化器内科への通院と同じ日に行ったのですが、泌尿器科では「生活習慣病 療養計画書」の話題は全く出ませんでした。「生活習慣病 療養計画書」には患者の署名が必要なので、医師だけでは作成できませんが、いずれ作成することになるのでしょうか?
医療費が上がることは仕方ないと思いますが、厚労省に対しては、単に病気になった後の治療費を値上げするのではなく、病気の予防につながるような施策にもっと注力してもらいたいと思っています。
※以下は、個人的な備忘記録
【泌尿器科でのエコー検査結果】
・細かい結石がいくつかあるが、大きな結石はなさそう。
・腎臓の腫れ等はない。