はじめに
前回の記事では、私の投資歴について書きました。
今回は投資スタンスや購入銘柄について書いてみたいと思います。
この3年間で投資スタンスは変わっていないのですが、購入している銘柄については、少しずつ変化してきています。その内容について振り返ってみたいと思います。
私の投資スタンス
私の投資スタンスは「長期ほったらかし投資」です。基本的に、購入した銘柄は売却せずに保有し続ける方針です。この方針は当初から変わっていません。
投資を始めたのが会社員時代だったので、あまり投資に時間を割く余裕がなかったことから、そもそも短期売買はできない状況でした。
また、「投資」そのものは好きなのですが、個別企業の業績を分析したり、チャート分析をしたりといった手間も、できるだけかけたくないと思いましたので、個別株ではなくETFの「ほったらかし投資」をしています。
FIRE界隈では「4%ルール」が有名です。「4%ルール」では、投資した資産の4%を定期的に売却しながら生活することが前提になっていると思います。
ただ、自分の性格的にも、含み益が出ていようが含み損になっていようが、淡々と4%ずつ売却していくことは難しいと考えました。そこで、定期的に配当の出る高配当ETFに投資し、日々の生活費は配当で賄いながら、高配当ETF自体は保有し続けるという方法が、自分には合っていると思いました。
これまで購入してきた銘柄
私がこれまで購入してきた主な銘柄は、おおよそ以下のように変化してきました(積立投資は除く)。
【第1期】VYM等高配当ETF、VTI
【第2期】QYLD等超高配当ETF
【第3期】QQQ、楽天レバナス
【現 在】スポット購入は中断
購入銘柄が変化してきた理由
【第1期】2020年2月~2021年前半
投資を始めた当初は、VYM、HDV、SPYD、DVYといったいわゆる「高配当ETF」主体に投資をしていました。保有株数が増えるにつれて、配当収入が増えていくので、それが楽しみであり、モチベーションになりました。
ただ、これらの高配当ETFは、定期的に配当収入が入ってくるのはよいのですが、株価の上昇という面では物足りないことも事実です。
特にSPYDについては、コロナショック後に株価がなかなか回復せず、やきもきしたのを覚えています。
コロナショック後に、高配当ETFの株価が回復しない一方で、ナスダック100指数に連動するQQQ等の株価が急上昇していくのを横目に見て、複雑な心境でした。
当初から投資していたVTIは順調に株価が回復していたのですが、QQQと比べると見劣りがしていました。
自分もQQQに投資したいとも思ったのですが、株価が上昇しすぎてしまって、「出遅れ感」があったことから、結局買えずに月日が過ぎていきました。
【第2期】2021年後半~2022年前半
一方で、その頃に私が購入し始めたのが、QYLD、JEPIといった「超高配当ETF」です。
VYMやHDV等の「高配当ETF」が利回り3%~4%程度であるのに対して、QYLDやJEPI等の「超高配当ETF」は利回り8%~10%以上と破格の水準です。
当時、「生活費が賄えるだけの配当収入を1日でも早く達成してFIREしたい」と考えていた私にとっては麻薬のような存在でした。
「カバードコール戦略」という仕組みを利用して超高配当を実現している一方で、キャピタルゲインは見込めません。
その複雑な仕組みの理解が投資に際しての障壁になっていたのですが、折しもネットでは「超高配当ETFブーム」が起こっており、ネット上でたくさんの情報が出ていたこともあり、私もQYLDに投資をしてみることにしました。
【第3期】2022年前半~2022年後半
そのような中、2022年に入り、潮目が変わります。高インフレを背景とした、米国での利上げの動きが加速するにつれ、特にハイテク銘柄中心に構成されているQQQの株価が下落を始めました。
そこで、遅ればせながらQQQへの投資を始めました。少額ずつ購入を始めたのですが、購入するたびに株価が下落していきましたので、ナンピン買いを続けました。
そうこうするうちに、米国と日本の金利差を背景に、為替がどんどん円安に振れていきました。2022年1月には「110円台前半」だったドル円が、5月には「130円」、10月には「140円台後半」まで円安が進みました。
いかにQQQの株価が下がっても、それを打ち消す勢いで円安が進んだため、値ごろ感が薄れてしまい、結局QQQについては、2022年前半には購入を止めていたと思います(積立購入は継続)。
一方で、私はQQQに代わる投資対象を探していました。そこで目を付けたのが「楽天レバナス」でした。
楽天レバナスは、NASDAQ100指数の2倍の値動きを目指した投資信託です。「為替ヘッジあり」というのがポイントです。円安になろうが、円高になろうが、NASDAQ100指数(ドルベース)自体の動きに連動して、キャピタルゲインが狙えるため、購入することにしました。
【現在】2023年1月~現在
以上で登場した銘柄のうち、VTI、QQQ、楽天レバナスについては、現在でも積立投資を行っています。
スポット購入については、現在は中断しています。未だ為替について、自分が想定しているよりも円安に止まっていることが主な要因です。
米国で金利の高止まりがどの程度続くのかは分かりませんが、利上げについては最終段階に来ていると思います。銀行破綻問題やウクライナ情勢等の不透明要素はありますが、個人的にもスポット購入を再開したい気分でうずうずしています。
おわりに
今回は、私の投資スタンスと、これまで投資してきた主な銘柄につきまして、銘柄の変遷を含めて書いてみました。
株高、円安傾向により、個人的にはスポット購入しづらい状況となっていますが、どんな状況であれ、来年からは「新NISA」が始まります。今のところ、年間360万円ずつ投資して、5年で枠を埋めようと考えていますが、購入銘柄はまだ決まっていません。
「長期ほったらかし投資」のスタンスや、「配当重視」の姿勢は堅持しながら、その時々の状況に応じて、これからも購入銘柄は柔軟に変えていきたいと考えています。