はじめに
私は昨年5月末に、25年間勤務した会社を退職しました。FIRE生活に入ってから1年以上になりますが、最近実感することがあります。
それは、「FIRE後はストレス耐性がなくなる」ということです。
FIREするとストレス耐性がなくなるという事実
FIRE後は、些細なことをストレスに感じることが多くなってきたように思います。例えば、日常の買い物でスマホ決済に失敗したりすると、「なんで失敗したんだろう」とか「スマホに不具合があるのではないか」とかいろいろ考えてしまい、一日中思い悩んだりします。これは一例ですが、FIRE後は、本当にどうでもよいことで悩むことが増えているように思います。
会社員時代にはそのようなことはありませんでした。そんな些細なことを気にしている余裕がなかったといった方が正しいかもしれません。会社員時代には常に、以下のようなストレスに晒されていました。
【会社員時代のストレス例】
・毎朝寝不足状態で早起きしなければならない。
・雨が降ろうが雪が降ろうが、暑かろうが寒かろうが、歩いて通勤しなければならない。
・毎日満員電車で押しつぶされながら通勤しなければならない。
・期限までに、いくつもの困難な仕事を、時間に追われながら同時並行でこなさなければいけない。
・同僚や取引先とコミュニケーションを取りながら、仕事に取り組まないといけない。
・気が合わない人とも付き合わないといけない。
・社内からの理不尽な要求・命令や評価を受け入れなければいけない。
・時間の使い方は、常に会社にコントロールされている。
・残業続きでプライベートな時間がない。
・長い時間をかけて取り組んだ結果、報われない結果となることもある。
・気が乗らない宴会等に出席しないといけない。
会社員時代には、上記のようなストレスに耐えながら毎日を過ごしていました。常に大きな悩み・ストレスをいくつも抱えていましたので、些細なことにまで気をまわしている余裕はありませんでした。
「毒を以て毒を制す」といいますか、会社員時代はあまりにも大きなストレスを日々感じているがゆえに、小さなことが気にならなくなるのです。大きなストレスを抱えれば抱えるほど、ストレス耐性が高まった状態になっているのかもしれません。
おわりに
FIRE後は会社員時代と比較して、明らかにストレスの数や深刻度合いが減っています。ただし、FIREしたからといって、ストレスがなくなるわけではありません。
以前、「FIREすればストレスフリーになると思っていませんか?」という記事で書きました通り、FIREしてもストレスから解放されることはありません。人は、悩みの内容は異なれど、常に何らかの悩みを抱えているものです。
FIRE後は、ストレスの数や深刻度合いが減る一方で、ちょっとしたストレスがクローズアップされてしまい、些細なことに思い悩むことになります。
もしあなたが、どうでもよいことに悩んでいたら、それは幸せな証拠かもしれません。