会社に退職意思を伝えた日のこと

はじめに

私が25年間勤務した会社を退職したのは「2023年5月31日」ですが、会社に対して退職意思を伝えたのは「2023年2月20日」です。それからちょうど1年が経過しましたが、当時のことは今でもよく覚えています。

私が退職スケジュールを決めた方法

上記の通り、私の場合は、退職日の3か月以上前に、会社に退職意思を伝えました。順序としましては、退職意思を伝えてから退職日を決めたわけではなく、まず自分として希望する退職日を決めた上で、どのタイミングで会社に伝えるかを考えました。

要は、お尻の退職日を決めた後に、逆算してその他のスケジュール（いつ退職意思を伝えるか、いつを最終出社日とするか等）を決めました。

私は「5月31日」を退職日としましたが、退職日の決定に際しては以下のようなことを考慮しました。

そして、それぞれの考慮事項について、以下のように考えました。

勤務先は3月決算で、4月1日付で人事異動がありますが、人事異動した直後に退職する形になってしまうのは避けたいと考えました。また、担当していた業務は「6月」が最も忙しい月でしたので、6月の時点では退職しているか、あるいは有休消化期間に入っているのがよいと思いました。

6月賞与の支給対象者を調べたところ、会社の「給与規則」では「その都度定める支給基準日に在籍する者」となっていましたが、実際の過去数年では「5月31日現在の在籍職員」となっていました。

仮に「5月31日」を最終出社日にすると、人事異動直後に退職することになってしまうため、望ましくありません。一方で、「5月31日」を退職日とする場合には、「4月」及び「5月」の平日日数がちょうど「40日」であるため（2023年のケース）、「3月31日」というキリのよい日を最終出社日としたうえで、40日間の有休も消化でき、かつ6月賞与も受け取れるという、最高の日程であることが分かりました。

「5月31日」を退職日とし、「3月31日」を最終出社日とすることが決まったわけですが（ただしこれらの日程はあくまでも私の希望であり、会社が受け入れるかは、この時点では不明）、会社に退職意思を伝えるタイミングについては、できるだけ早い方がよいと考えました。

それは、「4月1日付」の人事異動内容は、「3月上旬頃」には人事部内で決定されていると考えられるからです。人事異動内容が決定される前に、退職意思を人事部に伝える必要があると考えました。そうすると、遅くとも2月中には退職意思を伝える必要がありますが、ちょうど「2月20日」に上司との面談予定がありました。

その面談は、3月末で年度が終了することに伴い、1年間の取り組みや成果を報告・確認するための面談で、毎年2月下旬に行われているものです。その面談の際に、ついでに退職意思を伝えれば、わざわざ別途上司に面談の時間を取ってもらう必要がなく、好都合だと思いました。

こんなわけで、私の退職スケジュールは、以下の通り決まりました。会社と相談した結果、私の希望通りの日程を受け入れていただくことができ、有休を全て消化するとともに、6月賞与も受け取ることができました。

おわりに

昨年の「2月20日」に退職意思を伝えたときは、「ついに言ってしまった」と思いました。そして「もう後戻りはできない」と思いました。ただ、退職意思を伝えたことに対してネガティブな感情は全くなく、むしろとてもすっきりした気分だったのを覚えています。

よく、「退職意思を伝えてから退職するまで、会社での居心地が悪くなる」という話を聞きますが、私の場合はそのようなことは全くありませんでした。会社に対しても、同僚に対しても、ポジティブな理由で退職する旨伝えていましたし、実際に会社に対しては感謝の気持ちが大きかったです。

そして1年経った今でもその気持ちは同じです。退職するという一歩を踏み出すにはとても勇気がいりましたが、退職したことで自分の人生は良い方向に向かっていると確信しています。

この3月末付で退職を考えている方もいらっしゃると思います。そのような方は、既に会社に対して退職意思を伝えているのでしょうか？今回の記事がご参考になりましたら幸いです。

※なお、「会社への退職意思の伝え方」（過去記事）もご参照ください。