はじめに
私はこれまで個人的に、以下の5台のパソコンを使ってきました。
①PC-8801mkⅡFR【NEC】
②ThinkPad i Series 1620【IBM】
③バイオノート505(PCG-V505W/P)【SONY】
④VAIO type Z(VGN-Z90S)【SONY】
⑤XPS 15(9550)【DELL】
今回は、私のパソコン遍歴について書きたいと思います。
PC-8801mkⅡFR
私が中学生から高校生にかけて(1986年~1988年頃)使っていたNEC製の8ビットパソコンです。それまで貯めていたお年玉で買いました。17万円くらいしたと思います。
当時まわりでもパソコンが流行っていて、友達も「X1ターボ」(シャープ)、「FM7」(富士通)といった機種を持っていました。
「ザナドゥ」「ウイザードリー」「ブラックオニキス」といったRPGや、「信長の野望」「スーパー大戦略」といったシミュレーションゲームなど、いろいろなゲームをやっていました。
記憶媒体は「5インチフロッピーディスク」でした。
もちろんインターネットや電子メールはない時代です。電子メールのはしりのような「パソコン通信」はありました。
今思うと、高価すぎて手が出ませんでしたが、当時既にアップルのマッキントッシュという、個性的な形のパソコンが発売されていたのを覚えています。
ThinkPad i Series 1620
私が2001年~2003年頃に使っていたIBM製のパソコンです。OSは「Windows ME」で、CPUは「Mobile PentiumⅢ」です。
「ThinkPad」というパソコンは現在は「レノボ」から販売されていますが、もともとはIBM製で、当時は堅牢なパソコンとして有名でした。「パンタグラフ構造」のキーが打ちやすいと評判でした。
私は2001年8月から7か月間、会社からの派遣でアメリカに滞在する期間があったのですが、アメリカで使うために、頑丈なパソコンが欲しいと思って買ったのがこのパソコンです。筐体はマグネシウム合金で軽く、特徴的な赤いトラックポイントも非常に使いやすかったです。
当時はインターネットが既に普及していました。アメリカでは「AOL」というプロバイダーが全盛期の時代で、アメリカでは相当なシェアを持っていました。私もアメリカに行く前に「AOL」と契約しました。
インターネットは「ダイヤルアップ接続」でしたが、当時アメリカでは、同じ市内局番内であれば何分使っても電話代が定額でした。アメリカでは7~8か所の都市に滞在したのですが、どこの地域でも「AOL」のアクセスポイントがあり、インターネットが定額で使えたため、とても重宝しました。
バイオノート505
※画像はSONY公式より。
私が2003年~2008年頃に使っていたソニー製のパソコンです。OSは「Windows XP」で、CPUは「Pentium M」です。
「バイオ」は現在は「VAIO㈱」から販売されていますが、このパソコンはソニー時代の機種です。
このパソコンは、性能もさることながら、デザインが秀逸でした。当時「銀パソ」ブームというものがあり、このパソコンも、特徴のある紫がかったメタリックな色合いがとてもかっこよかったです。
ソニー時代のバイオは、いろいろ尖った製品を出しており、他社とは一線を画していたように思うのですが、VAIO㈱に移管されてからは、オーソドックスなデザインになってしまったことがちょっと残念です。デザイン重視のソニー時代に赤字になってしまったわけで、採算を重視せざるを得ないのは分かりますが、「普通のパソコン」になってしまったようで、ちょっと不満ではあります。
VAIO type Z
※画像はSONY公式より。
私が2008年~2015年頃に使っていたソニー製のパソコンです。OSは「Windows Vista」で、CPUは「Core 2 Duo」です。
「バイオノート505」を5年~6年使ってみて、とても気に入っていたのですが、だんだん処理速度に不満を感じるようになったことから、この機種に買い替えました。
これもソニー製ですが、ソニーらしい「尖ったデザイン」「尖った性能」で、一目見て気に入りました。筐体の作りもしっかりしていて、所有欲をみたしてくれるような製品でした。
これまでの3台のパソコンは、量販店の店頭で購入したものでしたが、このパソコンでは初めて「BTO」(Build To Order:受注生産)で買いました。
CPUやメモリー、ストレージ等、できる範囲内で、できるだけ高性能な選択をし、たしか32万円くらいだったと記憶しています。
XPS 15
※画像はDELL公式より。
私が2015年頃から現在に至るまで使用しているDELL製のパソコンです。OSは「Windows 10」で、CPUは「Core i7」(第6世代)です。
「VAIO Type Z」はとても気に入っており、特段故障もしていなかったのですが、やはり性能的に不足してきたことから、この機種に買い替えました。
DELLは初体験でした。こちらもBTO(DELL公式サイト)で購入しました。「VAIO」の場合、CPUやメモリー、ストレージ等を高性能なものにすると、とても高額になるのですが、DELLはかなりリーズナブルだったため、購入しました。
しかし、結論的にはDELLで買って失敗でした。たしかにカタログスペックは非常に高性能なのですが、パソコンそのものの作りが雑だと思います。買った当初こそ、カーボンファイバー素材ということもあり、高級感のある感じだったのですが、すぐに外装等の不具合が出てきました。
特にひどかったのが、タッチパッドです。使い始めて結構すぐに、タッチパッドが浮き上がるという謎の不具合が発生し、マウスでしか使えなくなりました。また、ディスプレイもBTOで「4K」を選択したのですが、暗い画面では色ムラがひどく、映像が全然きれいではありません。
やはりDELLのような海外メーカーは、全世界市場向けに大量生産しているだけに、価格は安いのですが、設計も日本向けではなく、筐体の作りも雑との印象を持ってしまいました。
おわりに
1998年に就職してからの25年間では4台のパソコンを使用しており、平均使用年数は6年~7年です。
最初の「PC88」以外は全てノートパソコンです。外で持ち歩くわけではないのですが、家の中で持ち運ぶことはあり、今後もノートパソコンを買うと思います。
上記の5台のパソコンのうち、最も気に入っていたパソコンはどれかと問われれば、「VAIO type Z」を選ぶと思います。「性能」「デザイン」「作り」のどれをとっても、他のパソコンより抜きんでていたように、個人的には思います。
今回この記事を書いていたら、PC88時代のゲームがやりたくなってきてしまいました。「プロジェクトEGG」というレトロゲーム配信サイトがあり、有料ですが、当時のゲームをWindows機で遊ぶことができるようです。まだ課金していませんが、かなり気になっています。
実は、現在使っている「XPS」には不具合が生じています。動きのない画面のまま放置していると、エラーメッセージが出て再起動を余儀なくされたり、ネットにつないでいると、結構頻繁に「応答していません」という表示が出たりします。
そろそろ寿命かもしれません。次のパソコンは国内メーカーの製品にする予定です。国内メーカーの製品といっても、海外で生産しているケースが多いとは思いますが、日本人向けの設計や開発が行われていることや、筐体の作りも比較的しっかりしていることが期待できるからです。
SONY時代の製品ではありますが、これまで使ってきた2台のVAIOの印象が良いので、VAIOが最有力候補です。