はじめに
原料価格高騰により、さまざまな商品が値上げしています。先日ネットを徘徊していたところ、「明治プロビオヨーグルトR-1ドリンクタイプ」(R-1)の値上げについて、ちょっとした炎上状態になっていました。
R-1について
R-1はCMもしょっちゅうやっているので、ご存知の方も多いと思いますが、明治が販売している乳酸菌飲料です。
「強さひきだす乳酸菌」をキャッチコピーとしており、免疫機能の活性化や、腸内環境を整えるのに効果があるとされています。
私も数年前から、毎日、夕食後に飲んでいます。正直なところ、効果についてはよく分かりませんが、何となく習慣で飲み続けています。ここ数年は風邪をひいていないので、効果はあるのかもしれません。
今回の値上げの内容
6月13日付の明治のプレス発表によると、原料価格高騰等の影響により、9月中旬出荷分から、R-1の内容量を、112ml→112gに変更するとしています。
私は最初この内容を見たとき、「?」となりました。「112mlって、112gじゃないの?」と思ったのです。
しかし、よくよく考えてみると、「水1ml=1g」ですが、乳酸菌飲料は水とは「密度(g/ml)」が異なるため、「1ml=1g」とならないんですね。
ひょっとすると料理をよくする人であれば常識なのかもしれませんが、私はすぐには気づきませんでした。
ちなみに、しょうゆであれば、「1ml=1.15g」くらいになるようです。同様に、乳酸菌飲料の場合は、「1ml=1.04g」くらいとのことです。
R-1は112mlなら116.5gなのですが、これが112gになるということなので、▲3.8%くらいの内容量減になります。
なぜ炎上したのか?
値上げ自体は、最近珍しくないので、消費者も「仕方がない」との感覚を持っていると思います。
しかし、今回のR-1のケースでは、内容量の「112」という数字は変わらないため、あたかも値上げを行っていないかのように装っていると捉えられたことが、「ステルス値上げ」として炎上している要因だと思います。明治の真意はわかりません。
単純に「100円だった商品を104円にします」なら、炎上しなかったのではないでしょうか。
以前、セブンイレブンで、弁当の容器が底上げされていて炎上したことがあります。あたかもたくさん量があるように見せかけて、実は少ないということで、「詐欺ではないか」と批判されました。
消費者は、「みせかけで騙そうとしている」と思える行為に対して厳しいのだと思います。値上げそのものに対して批判しているのではなく、値上げの仕方を批判しているのです。
おわりに
話は脱線しますが、FIRE後にお金よりも大切なことがあります。それは健康です。いくら資産があっても、健康でなければ何の意味もありません。このことは、FIRE後に改めて実感しました。
私は「健康に対してはケチらない」ように心がけているつもりですが、なかなか難しいです。
例えば、閉店間際のスーパーで、総菜が半額になっていると、つい買ってしまいます。しかし、調理してから時間のたっている総菜は、油が劣化しており、食べると健康に悪いといわれています。
目先の節約に気を取られて、病気になってしまっては、長期的には高くつくことになり、本末転倒です。
R-1のような商品は、必ず買わなければならないものではありません。健康に気を使っている人が、「多少出費をしてもよいから、健康になりたい」と思って、買っているのだと思います。
そのような商品は、まやかしのような方法ではなく、正々堂々と値上げしても、消費者は受け入れるのではないでしょうか。