みずほ銀行からの運用商品提案

資産運用・米国株投資

はじめに

私の母親が保有している資産の内容や金額について、詳しくは知りませんが、主に日本株で運用しているようです。両親ともに、株式投資歴は数十年になります。

母親は資産の一部を株式以外で持っていたいと思っているようでしたので、私も開設しているあおぞら銀行BANK支店普通預金(利率0.2%)を数年前に紹介し、母親も口座開設しています。

その他、母親はつきあいで、みずほ銀行の「貯蓄の達人」という金銭信託で運用していたのですが、その満期が来たこともあり、みずほ銀行の担当者から、母親宛に電話がありました。

なお、本ブログ記事の内容は、私の個人的な見解です。特定の金融機関や、特定の商品、特定の個人を批判する意図はありませんので、その点はご了承ください。

みずほ銀行の支店に訪問

電話の内容は、「貯蓄の達人が満期となったので、別の運用商品を提案したい」というものでした。

当初、みずほ銀行の担当者からは、自宅に訪問したいとの話があったそうですが、母親が断り、こちらから支店に行くことになりました。

一般的に、「メガバンクの窓口で勧められる運用商品にはろくなものがない」と言われています。

母親は、株式投資を長年やっているので、マネーリテラシーはあります。ただ、私が言うのもなんですが、善人といいますか、情に流される面があります。そもそも、「貯蓄の達人」で運用していたのも、当時の担当行員(女性)が良い人だったとのことで、「営業成績のプラスになるなら」という理由でした。

ちなみに、その女性行員は、その1か月後に異動になってしまい、母親は「すぐ異動するなら、やらなきゃよかった」と言っていました。

そんな調子なので、母親が一人で支店に行くと、手数料の高い商品を売りつけられるのではないかと心配で、私がついて行こうかとも思ったのですが、とりあえずは母親のみで行くことになりました

みずほ銀行から提案された運用商品

私は、母親が訪問する前、「余剰資金があるなら、個人向け国債(変動10年)でも買っておけばよいのではないか」と伝えていました。

私も「個人向け国債(変動10年)」3千万円分購入していますが、適用利率が数年前よりも上昇してきており、余剰資金を置いておく場所としては悪くないと思っています。

母親としても、ほぼほぼ個人向け国債にしようと、考えを固めている状況で、みずほ銀行の支店に行きました。

みずほ銀行担当者から提案のあった商品は、ニッセイ・ウェルス生命がみずほ銀行を通じて販売している、「みらいの気持ち」という、保険料一時払いの個人年金保険でした。

私は詳しくその商品内容を知っているわけではないのですが、おおざっぱにいうと、「500万円を一時払いした場合、10年後に535万円くらいになって戻ってくるが、途中で解約すると、元本割れのリスクがある」という商品で、積立利率は0.71%となっていました。

母親が出した結論

私がこの商品について感じたのは、「母親は79歳と高齢なのに、資金が10年も拘束されてしまう商品で運用してしまうと、母親がお金を使いたいときに使えなくなってしまうのではないか」ということでした。率直にそのことを母親に伝えました。

母親は当初、「0.71%であれば悪くないかも」との反応だったのですが、私の話を受けて、「確かに、10年の間で何が起こるかわからないので、拘束期間が長い商品は避けた方がよいかもしれない」との反応になりました。

最終的に判断するのは母親ですが、母親としてはやはり、「個人向け国債(変動10年)」にするようです。

「個人向け国債」については、みずほ銀行ではキャンペーンをやっていないので、みずほ証券で購入することになると思います。

おわりに

母親が受けた提案内容の詳細を知っているわけではないので、今回のみずほ銀行からの提案内容の可否については判断できないのですが、そもそも高齢の母親に対して、10年間も資金を引き出さないことを前提とした商品を提案すること自体に、疑問を感じました。

10年後に母親は89歳です。89歳になってからお金が使えるようになっても意味がないのではないでしょうか。しかも、10年間拘束されても、増える金額は微々たるものです。

私も金融機関に勤務していましたので、よくわかるのですが、銀行員としては営業成績がかかっていますので、「顧客のメリット」よりも「受け取れる手数料の高さ」を重視してしまう面はあると思います。

しかもメガバンクの場合は、異動も頻繁ですので、「異動してしまえば、担当していた顧客がどうなってもよい」という無責任な状況になりがちだと思います。

損得勘定なしに、顧客にとってベストな商品を提案してもらうことは、メガバンクには期待できないのではないでしょうか。

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