「含み益=握力」です

資産運用・米国株投資

はじめに

以前、投資系YouTuberに感じる違和感という記事の中で、「含み益が何億円あっても、売却時点で暴落していたら全く意味がなく、含み益はあくまでも幻である」と書きました。売却時にいくらの株価になっているかが全てであり、銘柄を保有している過程で含み益がいくらあるのかには、ほとんど意味がないということだと思います。

しかしだからといって、含み益に価値がないというわけではありません含み益には資産価値としての意味はありませんが、別の意味で価値があるということを、4年間の投資経験で実感しています。

「含み益=握力」であるということ

含み益の別の価値、それはずばり「含み益=握力」であるということです。

私が株式投資を始めたのは「2020年2月」です。コロナショックで株価が暴落する直前でした。「2020年2月19日」に、楽天証券の一般NISA口座で、「VYM」「HDV」「SPYD」の3銘柄を、各5万円くらいずつ購入したのが最初でした。

その直後にコロナショックで株価が暴落しました。私は投資のド素人で、怖いもの知らずであったことから、ナンピン買いを進め、証券口座の含み損額が増大していきました。初めて投資をした直後に、株価がどんどん下がっていき、証券口座が含み益状態となることがほとんどなく、含み損が拡大しましたので、もちろん怖い気持ちはありました

当時、含み損状態でも銘柄を売却してしまうことなく、握力が維持できた要因は、投資資金が豊富にあったからだと思います。その意味では、「資金力=握力」ということも言えると思います。

結果的に、コロナショックでの株価下落は短期間で上昇に転じ、証券口座の含み損も意外と早く含み益に転じました含み損状態であったときでさえ、ナンピン買いをしていたわけですから、含み益になればなおのこと握力は強まり、2020年から2021年にかけて投資した銘柄が、その後の含み益拡大に大きく貢献しています。このような投資の原体験を経て、私にとって含み益とは、握力を高めるものとなっています。

おわりに

現在、楽天証券口座の含み益は「+3,800万円超」となっています。「含み益=握力」といいましたが、この「+3,800万円超」が「プラスマイナス0円」になったら、握力がなくなるという意味ではありません

上述の通り、私が投資初心者だった2020年当時でさえ、口座が含み損になっても、投資資金があったことを背景に、投資を継続していました。現在は当時よりも保有資産総額は大きくなっていますので、含み益がゼロになり、相応の額(▲数千万円程度)の含み損を抱えても、保有銘柄を売却せず、ホールドし続けられると思っています。

私が本ブログの中でたびたび、「リーマンショック級の大暴落が来てほしい」といっているのは、けして冗談ではなく、本気です。自分がまだ50代前半である今のうちに、大きな暴落となってくれれば、証券口座は大きな含み損を抱えることになりますが、余剰資金(銀行預金や個人向け国債等を含めて、現在7千万円程度)を追加投資にぶち込むことで、銘柄の売却を始める予定の60代以降に爆益をもたらしてくれると信じています。

年齢がいってしまってから暴落が来ると、株価の回復が寿命に間に合わない可能性がありますので、できるだけ早く、できるだけ大きな暴落が来てほしいと願っています。私が60代になってしまったら、「もう暴落は来ないでほしい」とひたすら願うと思います。これからの数年以内限定で暴落を望んでいるということです。

ただし、私がこれまで経験した暴落はコロナショックだけです。「短期間で上昇に転じたコロナショックなど暴落のうちに入らない」という人も多いです。その意味では、私が「リーマンショック級の暴落に耐えられるのか」は正直なところ分かりません

現在の株式市況を見ていますと、私の含み益が真価を発揮するのは、残念ながらもうしばらく先になりそうです。

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