はじめに
先日ネットを徘徊していたところ、「ブルーライトカットのレンズには、目の負担を軽減する効果がない可能性がある」との国際研究結果が発表されたとの記事がありました。
私は7月に眼科で、眼鏡用の処方箋を作成してもらいました。「遠用」(遠くを見る用)と「近用」(近くを見る用)の2つの処方箋を作成してもらい、従来から使っていた眼鏡のレンズを「遠用」の度数に交換しました。
一方で「近用」については、JINSでフレームを新調し、ブルーライトカットレンズにしていました。
私が使用しているブルーライトカットレンズ
私が使用しているブルーライトカットレンズは、「JINS SCREEN」というレンズです。同レンズには、ブルーライトカット率が「25%」「40%」「60%」のものがあり、私は最もカット率が高い「60%」のものを使用しています。
カット率が高くなればなるほど、レンズの琥珀色が濃くなり、「60%」のものは、薄いサングラス程度の色がついています。
JINSでは基本的にレンズは無料(フレーム代に含まれている)なのですが、「JINS SCREEN」については、「+5,500円」の追加料金がかかります。
私が購入したフレームは「5,900円」でしたので、レンズ代と合わせて「11,400円」でした。
JINS店頭で感じた違和感
今から思えば、JINS店頭でブルーライトカットレンズを注文した際に、ちょっとした違和感を感じていました。私が店員に、「レンズに色がついてもよいので、60%のレンズにしたい」と伝えたところ、店員に「そのレンズはあまりお勧めしない」という趣旨のことを言われたのです。私は以前にも「60%レンズ」を使っていたので、そのまま購入したのですが、店員から勧められなかったことを、少し不思議に感じました。
JINSといえば、かつて「JINS PC」の名で、「ブルーライトカットレンズ」を宣伝しまくっていたイメージがあります。私が勤務していた会社でも、普段は眼鏡をかけない人でも、PC作業の時は「JINS PC」を使っている人がいたのを覚えています。「JINS PC」は、普段眼鏡をかけない人も顧客に取り込むことに成功し、JINSの業績向上に多大な貢献をしたのではないでしょうか?
JINSのホームページに出ている「沿革」を見ますと、「2011年9月」に「JINS PC」を発売し、その約1年後の「2012年11月」には、「JINS PC」の累計販売本数が「100万本」を突破しています。2012年から2013年にかけて、売上高を大きく伸ばし、「2013年5月」に「東証一部」に上場していますが、「JINS PC」がその原動力の一つになったことは想像に難くないです。
JINSとしては、それだけブルーライトカットレンズを推していたはずなのに、先日の店頭では勧められなかったので、「あれ、おかしいな」と思ったのです。
※出典:㈱ジンズホールディングス公式ページ
おわりに
ブルーライトカットレンズに効果がないという趣旨の記事を読むのは、今回が初めてではありません。以前から、眼科医の方等が同様の発言をしていました。
JINSとしても、こういった発言や研究結果が出ていることを踏まえ、「JINS SCREEN」を大々的には宣伝しないとの方針に転換しているのかもしれません。
現在のJINSのホームページを見ても、「JINS SCREEN」はページの奥深くに、ひっそりと掲載されている感じです。
私は本記事で、JINSを批判する意図は全くありません。JINSが眼鏡業界に果たしてきた貢献はとても大きいと思いますし、今後もJINSで眼鏡を購入するつもりです。
私は蛍光灯の白い光が嫌いで、LEDのない時代には、夜は蛍光灯を消して、白熱球を使っていました。現在でも茶色っぽいLEDを使っています。そんな私は、琥珀色のついた「60%レンズ」はちょうどよい感じです。仮にブルーライトカットに意味がないとしても、構わないと思っています。目の疲れも少ないように感じているのですが、それは気のせいなのでしょうか?