はじめに
退職後に必要となる公的手続には以下の3つがあります。
今回からは「失業保険編」と題しまして、退職後の「失業保険」に関する手続きについて、書きたいと思います。
失業保険の申請手続は多岐に亘りますが、今回は「その1」としまして、「ハローワークでの初回手続」の内容を書きます。
以下のブログ記事は、私(東京23区在住)の体験に基づくものであり、ハローワークによっては、手続内容等が異なる場合がありますことをご了承ください。
はじめてのハローワーク
私は学校を卒業後、新卒で就職して以来、一度も転職をしませんでしたので、今回のハローワーク訪問がはじめてでした。
各ハローワークには管轄があり、自分が住んでいる地域を管轄するハローワークに訪問することになります。東京都の場合の管轄エリアは、こちら(厚生労働省のホームページ)をご参照ください。
訪問するタイミングとしては、退職後に、離職票が届いてからになります。そもそも失業保険が受領できる期間は「退職日の翌日から1年間」ですので、「健康保険の切替手続」(任意継続の場合、退職後20日以内)や「国民年金の加入手続」(退職後14日以内)と比較して、期限には余裕があります。
ハローワーク訪問前にやっておいた方がよいこと
ハローワーク訪問前に、やっておいた方がよいことは以下の通りです。
【ハローワーク訪問前にやっておいた方がよいこと】
A.「ハローワークインターネットサービス」での「オンライン求職登録」
B.「離職票-1」の「求職者給付等払渡希望金融機関指定届」欄への記入
C.「離職票-1」「離職票-2」のコピー
Aについて、ハローワークに訪問する前に、「ハローワークインターネットサービス」で「オンライン求職登録」をしておいた方がよいです。
ハローワークに訪問してから、現地で求職登録をすることもできるのですが、登録内容に下調べが必要なもの(学校卒業年や資格取得時期等)があったり、「希望職種」や「希望条件」等、入力に時間がかかる項目もあります。
あらかじめ時間のあるときに、家で「オンライン求職登録」を済ませておくことで、ハローワーク初回訪問時の手続がスムーズになります(登録のやり方についてはこちらの記事をご参照ください)。
Bについて、「離職票-1」に、氏名、住所の他、失業保険の受取りに使う「銀行名」「支店名」「口座番号」「金融機関コード」「店舗コード」を記入します。「金融機関コード」「店舗コード」については、ネットで「○○銀行 金融機関コード」と調べれば、出てきます(例えば、みずほ銀行の場合は「0001」)。
Cについて、「離職票」はハローワークで回収されますので、念のためコピーを取っておいた方がよいと思います。
ハローワークでの初回手続に必要なもの
ハローワークでの初回手続に必要なものは以下の通りです。
【ハローワークでの初回手続に必要なもの】
A.離職票-1
B.離職票-2
C.マイナンバーカード
D.預金通帳またはキャッシュカード
ネット情報では、必要書類の中に「写真2枚」と書かれているものがありますが、今後、ハローワークに訪問する際に、毎回マイナンバーカードを持参するのであれば、写真は不要とのことでした。
同様に「印鑑」が必要と書かれているケースがありますが、私の場合は不要でした。
ハローワークでの初回手続の流れ
私は6月20日(火)の12時30分頃にハローワークに到着しました。昼食の時間帯であれば空いているのではないかと思い、この時間にしましたが、対応する職員の数も少なくなっている可能性がありますので、一概に早く手続きできるとは言い切れません。
私の場合、初回の手続がすべて終わったのが13時50分頃でしたので、1時間20分くらいかかりました。
私が6月20日に行った手続は以下の通りです。
【ハローワークでの初回手続】
①「総合受付」で「失業保険の申請に来た」旨を伝え、離職票を提出。事前に「オンライン求職登録」が済んでいる旨を伝えると、発券機で受付番号が発行される。
②受付番号が呼び出されたら、「職業相談窓口」に行く。オンライン求職登録の内容を確認されるとともに、「ハローワーク受付票」をもらう。
③「資格決定窓口」前にあるポストに、離職票、ハローワーク受付票を入れて待つ。
④名前が呼び出されたら「資格決定窓口」に行く。離職票に書かれた「離職区分」が正しいか等を確認されるとともに、今後の手続についての説明を受ける。
①については、ここで「オンライン求職登録」が済んでいない場合は、ハローワークのパソコンで登録後に、②に進むことになります。
②では、「雇用保険受給に関する申告書」を記入しました。内容は簡単なアンケートのようなもので、「現在働いていますか?」とか、「現在働ける健康状態ですか?」といった質問に対して、「はい」「いいえ」で答えるものです。
④について、会社から受領した「離職票」に記載されていた「離職区分」は「4D」となっており、これで正しい旨、伝えるとともに、署名しました。「4D」はいわゆる自己都合退職です。「特定受給資格者」や「特定理由離職者」に該当しないため、給付制限期間(私の場合2か月)や給付日数(私の場合150日)等は不利な条件となります。この点は、自ら望んで退職したので仕方ないですね。
④では、「雇用保険受給資格者のしおり」という小冊子が渡され、以上で、ハローワークでの初回手続は終了となりました。
今後の日程について
私の場合、今後の日程は以下のような流れになるようです。
【今後の日程】
6月20日~26日:待機期間(7日間)
6月28日:職業講習会&雇用保険説明会
7月18日:初回認定日
8月26日:給付制限期間(2か月)終了
9月12日:認定日
9月19日頃:銀行口座に失業保険振込(8月27日~9月11日の16日分)
10月10日:認定日
10月17日頃:銀行口座に失業保険振込(9月12日~10月9日の28日分)
※以下省略
「6月28日」の「雇用保険説明会」は70分程度かかるとのことですが、1回分の求職活動実績になります。
ハローワークで初回手続した際の曜日(私の場合であれば6月20日火曜日)と、その後の認定日の曜日は同じになるようですので(私の認定日である7月18日や9月12日は、いずれも火曜日です)、もしハローワークに行きやすい曜日がある方は、初回手続をその曜日に行うとよいと思います(祝日等の関係で認定日の曜日がずれる可能性はあります)。
おわりに
さしあたり、「6月28日」と「7月18日」は必ず行く必要がありますので、忘れないようにしたいと思います。
なお、もし認定日に体調不良等で行くのが難しい場合は、電話で相談すれば変更できる可能性もあるとのことでした。認定日には訪問時間の指定があるのですが、その日中であれば、多少時間がずれても問題ないとのことでした。
就職活動については、真面目に取り組む予定です。今後、無職期間が長くなればなるほど、再就職は厳しくなると思います。最も再就職しやすいのは今のタイミングだと思いますので、どのような求人があるのか、自分なりに探してみたいと考えています。
また、「職業訓練」にも興味がありますので、いろいろ調べてみたいと思います。
※「失業保険編 その2」につづきます。