退職しても元勤務先の人事異動内容が分かる理由

はじめに

私は昨年5月末に、25年間勤務した会社を退職しました。退職してから1年以上が経ちますが、退職した会社で現在どのような人事異動が行われているのかに関して、ある程度は分かります。

大企業であれば、日経新聞等に人事異動内容が掲載されることもありますが、元勤務先は大企業ではありませんので、新聞に人事異動内容が掲載されることはありません。また、退職後に継続的に付き合いのある同僚はいませんので、同僚から人事異動情報を得ることもできません。

そんな私がなぜ、退職してもなお、元勤務先の人事異動内容が分かるのかについて書いてみたいと思います。

私が推測する現在の人事異動内容

私が推測する現在の人事異動内容は、以下の通りです。なお、私が昨年の退職時に在籍していた部署を、仮に「A部」とします。

このうち「K取締役」及び「B部長」は、過去のブログ記事にも登場しています。「K取締役」は私が退職した際の人事部長です。「B部長」は、「退職した会社の元上司と会いました」という過去記事に登場する「Bさん」です。

私の退職後、常勤役員の大半が交代しています。私が在籍していたA部については、部長がBさんに交代しています。Bさんは私の2年先輩で、私が入社した1年目（1998年）～2年目（1999年）に、総務部で私の指導役だった方です。Bさんは、私が退職した際には「財務室長」（経理部門の責任者）でしたが、現場に復帰したようです。

退職しても元勤務先の人事異動内容が分かる理由

私が勤めていた会社では、「Sansan」という名刺管理アプリを使っていました。昨年の退職後にも、私個人のスマホにSansanがインストールしたままになっています。

会社退職と同時に、Sansanにはログインできなくなると思っていたのですが、なぜか今でも普通に使える状況です。私は退職後にスマホを買い替えました。Sansanのログインパスワードを忘れてしまったため、新しいスマホではログインできないのですが、古いスマホではログインしたままになっています。

Sansanでは、自分が取り込んだ名刺を、他の社員が閲覧すると、「あなたが取り込んだ名刺が同僚の役に立っています」という通知が、私のスマホに自動で届きますが、その通知が今でも、頻繁に届きます。

社員が「どの会社の誰と名刺交換しているのか」を見ることで、現在の人事異動内容が推測できるということです。例えば、私が担当していた取引先の多くとBさんが立て続けに名刺交換しているということは、Bさんが取引先の挨拶回りをしているのだと推測できます。

おわりに

元勤務先の業務内容には、「X」という仕事と、「Y」という仕事の大きく2つがあり、現場の社員は両方の仕事を担当します。元勤務先のホームページを見ると、「X」と「Y」でどのような実績が出ているかがある程度わかるのですが、最近は明らかに「X」の実績が落ちているようです。

推測ですが、現場担当の役員が「T取締役」に交代したことが影響していると考えられます。T取締役は「X」と「Y」のうち、極端に「Y」を重視する人でした。ちなみに私は「X」が重要だと思っていました。各社員はある程度裁量で、「X」と「Y」の仕事配分を決めることができましたので、私は「X」ばかりやっていた記憶があります。

T取締役はかつて私の直属上司だったこともあるのですが、その当時は意見が合わず、かなり私は疎まれていたように思います。現在T取締役が現場を仕切っていることを考えると、退職して本当に正解でした。退職していなかったら冷や飯を食わされていたことは間違いないと思います。

私は今となってはSansanを使う必要がないので、退職後にSansanを使ったことはありません。あくまでもSansanから勝手に送られてくる、上記のような通知を受け取っているだけです。そもそも、私が使うと、私が未だにSansanを使っていることが、同僚に通知されてしまうと思いますので、使えません。

もし一度でもログアウトしてしまうと、二度とSansanが使えなくなってしまいますので、ログアウトしないように注意しながら、これからも会社の動向を垣間見ていきたいと思います。