はじめに
私は以前、「退職を決断した理由」という記事を書きました。同記事では、なぜ私が、25年間勤務した金融機関を退職してFIREするに至ったのかについて、書いています。 その記事で書いたことは真実ですが、実は「FIREを決心した決定的な理由」は別にあります。今回は、そのことについて書いてみたいと思います。
私が退職を決断した理由
以前の記事で書いた、私が退職を決断した理由は、以下の通りです。
【私が退職を決断した理由】
①時間は有限であること
②家族と過ごす時間を増やしたいこと
③退職しても生活可能と思える経済的基盤が築けたこと
④会社員としての将来に明るい未来が見出せないこと
これら①~④の理由は、私が退職した理由であることに間違いありません。ただ、①~④の理由で会社を退職するに至った大前提があります。それは、「私が結婚しなかったこと」です。
私がFIREした本当の理由
なんだかんだいっても、人のあるべき姿は、「結婚して家庭を持ち、子供を育てること」だと思います。人として生まれた以上、子孫を残すことの重要性は、時代を問わずあると思います。
にもかかわらず、私は独身です。自分自身があまり結婚に前向きでなかったことや、忙しさにかまけて日々を過ごしてしまったこともあり、現在に至るまで結婚することができませんでした。
「結婚していない」という事実を受け入れなければならない以上、その状況でいかに幸せな人生を過ごすかが課題となります。そんなとき私は、「どうせ結婚しないのであれば、独身でしかできないことをやらないと意味がない」という考えに至りました。
「結婚しなかったからこそできること」をやれば、結婚しなかったことを正当化できると思ったのです。そしてその「結婚しなかったからこそできること」が、FIREだったのです。
おわりに
「結婚しなかったからFIREした」のか、「FIREしたかったから結婚しなかった」のかは、必ずしも明確ではありませんが、結婚していない状態で会社員生活を続けていても、ただ結婚できなかっただけの失敗人生になってしまうとの危機意識がありました。
もちろん、結婚して家庭を持っていてもFIREすることは可能だと思いますが、私の会社員時代の収入では難しかったと思います。仮に私が結婚していたら、FIREはしていなかった(できなかった)可能性が高いです。
FIREして数か月が経過した現在、「独身だからこそFIREできたが、FIREして本当に良かった」と確信しています。
ただ、ふとしたときに、「今は両親がいるからよいが、もし一人になってしまったら、生きていく気力が持てるだろうか?」と考えることがあります。想像に過ぎませんが、子供や配偶者がいれば死ぬまで寂しい思いはしなくて済むのではないでしょうか?
独身でFIREしたことによって得たものもありますが、失ったものもたくさんあるということなのだと思います。これからFIREを考えている方は、「FIREによって得られるもの」だけでなく、「FIREの代償」にも目を向けてみることをお勧めします。