はじめに
最近は、日米ともに株価が大幅に下落しています。加えて円高が進行しているため、特に米国株に投資している方は、資産を大きく減らしているのではないでしょうか?私自身も、年初来で▲2千万円以上、資産を減らしています。
ちなみに、年初来の「S&P500」は▲13.74%、「ドル円相場」は▲6.68%となっています。


ある程度の投資歴がある方であれば、今回程度の株価下落は過去に経験済みであり、特段動揺していないと思いますが、新NISA制度開始を機に投資を始めた方の中には、既に保有資産を全部売却して、投資自体をやめてしまった人もいるかもしれません。
そもそも、株価下落時に動揺するということは、自分のリスク許容度を超えた投資を行っているということであり、その意味で、株価暴落時はリスク許容度を知るチャンスであると言えると思います。
現在の私の精神状態
私自身は「投資歴5年程度」に過ぎませんので、「ITバブル崩壊」や「リーマンショック」といった本格的な下落相場は経験していません。詳細は「私の投資歴を公開します」という過去記事をご参照ください。
そんな私が、今回の株価下落に際して、どのような精神状態になっているかについて、自分自身の備忘記録の意味を含めて、以下に書きたいと思います。

現在の私は、「株価が下落して不安になっている面」が10%くらい、「株価が下落して、次にどの銘柄を買うかでウキウキしている面」が60%くらいです。したがって総体的には、ネガティブな感情はほとんどなく、「久しぶりの買い場が来るかもしれない」というポジティブな感情が心の大半を占めています。
これは、私自身の現金比率が高めであることと無関係ではありません。私の資産構成は以下の円グラフの通りとなっており、今後投資資金として使える現金(個人向け国債を含む)が7千万円程度(現金比率40%程度)は確保できています。このことが株価下落による不安感よりも、期待感が勝っている要因になっているように思います。もし現金比率が低かった場合には、株価下落に際してもっと大きな不安を感じていた可能性もあります。

そんな精神状態ですので、最近は朝起きて米国市場の相場が下がっていると「もっと下がれ」とうれしい気分になり、逆に少しでも持ち直していたりするとがっかりするようになってきました。
以上を踏まえれば、まだ私としては、今回の株価下落はリスク許容度の範囲内ということのようです。
おわりに
米国市場(インデックス)の過去の歴史を踏まえれば、15年、20年といった長期間継続保有すれば、ドルベースでマイナスとなることはなかったわけですので、「どんな下落相場が来ても、売らずに持ち続けることが正しい」との認識は、多くの米国株(インデックス)投資家が持っていると思います。
しかし、そのような認識があっても、実際に株価が下落して自分がどう感じるかは別問題です。投資系YouTuberの中には「インデックスであればいつかは株価が戻るので、絶対売却したらダメ」と断言している人もいますが、個人的には、健康を害してまで保有し続けるのはいかがなものかと思います。

現在の株価下落で、夜も寝られないくらい不安になっているのであれば、売却してしまうのもアリだと思います(売却した結果、将来後悔することがあれば、それはそれで学びになるはず)。ただその一方で、私は「多少の不安を感じながらも継続保有することで、少しずつリスク許容度が鍛えられる側面もある」と考えており、我慢できるのであれば、できる限り継続保有してみるのもアリだと思います。
人によって年齢や保有資産総額、現金比率等は違いますので、リスク許容度が異なるのは当然です。同じ人間であっても、年齢を重ねるにつれ、また、保有資産総額が変化するにつれ、リスク許容度は変化していくのではないでしょうか?
私自身も折にふれて、自分のリスク許容度を超えた投資を行っていないか、確認していきたいと思います。みなさんは現在、どのような精神状態で市場と向き合っていますか?
※リスク許容度に関しましては、以下の過去記事もご参照ください。