【完全版】退職手続マニュアル①(総論)

FIRE・早期退職

はじめに

私の退職日がいよいよ明日(5月31日)に迫ってきました。新卒で入社以来、25年間勤務した会社ともいよいよお別れです。

5月までは給与も受け取っていましたが、6月以降はなくなります。安定収入がなくなってからがFIRE生活の本番です。

さしあたり6月以降は、退職に関連した様々な手続を行っていく必要があります。

そこで自分への備忘記録の意味も含めて、退職手続の流れをまとめたいと思います。

今回の記事では「総論」と題しまして、私が過去に書いたブログ記事も参照しながら、「退職の決断」から「退職日翌日以降に必要な公的手続」に至るまでの、「退職手続の全体像」を書きたいと思います。

①退職の決断

私が退職を決断した理由の詳細は、こちらの記事をご参照ください。簡単に申し上げますと、私は以下の理由で退職を決断しました。

A.時間は有限であること

B.家族と過ごす時間を増やしたいこと

C.退職しても生活可能と思える経済的基盤が築けたこと

D.会社員としての将来に明るい未来が見出せないこと

人によって退職したいと考える理由は様々だと思います。一度限りの人生ですので、後悔のない人生にしたいものです。

FIREすることが万人にとって正解だとは思いませんが、もしご自身が「FIREしたい」と強く考えるのであれば、ぜひ実行すべきだと思います。

時間は有限です。FIREを躊躇しているうちに、5年、10年と月日はどんどん経っていきます。失われた時間は取り戻せません

私自身は今のところ、FIREして本当に良かったと思います。「時間を自分自身でコントロールできるようになった」というのが、FIREしてもっとも感じているメリットです。

②FIREすることの家族への相談

「退職したい」との考えが固まったら、次にすべきことは「家族への相談」です。

私のケースについては、こちらの記事をご参照ください。

私は両親に、FIREしたい旨を相談しました。私自身、両親に理解してもらった上で、FIRE生活を送りたいと考えたからです。

私は独身ですが、配偶者がいる方についても、家族でよく話し合う必要があるのではないでしょうか。

ただ、人によって家族の状況や、考え方は異なると思いますので、「FIREする前に必ず周囲に相談した方がよい」というわけではありません。ご自身でベストな判断をされればよいと思います。

記事にも書いたのですが、相談にはある程度の時間をかけることも必要です。FIREする直前に相談しても反対される可能性がありますが、退職を決断後ことあるごとに、あせらず、時間をかけて、FIREしたい意思を家族に伝えていけば、きっと理解が得られると思います。

③会社への退職意思の伝達と退職日の確定

FIREしたいと考え、家族の理解も得られたら、次にやるべきことは、勤務先への退職意思の伝達です。

私のケースについては、こちらの記事をご参照ください。

「有休を消化するのか」「賞与を受け取ってから辞めるのか」等を考慮した上で、「お尻」である「退職日」を確定させることが重要です。

「退職日」(私の場合5月31日)が決まれば、そこから逆算して、「いつ頃に直属上司や人事部に退職を伝えるか」「最終出社日はいつになるのか」等がはっきりしてくると思います。

④有休前の最終出社日

後任への業務の引継ぎ等を終え、有休前の最終出社日を迎えることになります。

私の場合、「3月31日」が最終出社日でした。最終出社日と言っても、私の場合には、退職日の「5月31日」にも辞令交付で出社するため、厳密には「最終」ではありません。

「3月31日」に私がやったことは、以下の通りです。

A.これまでお世話になった方々への挨拶

B.現所属部内メンバーへの挨拶

C.会社からの貸与物(ノートパソコン、スマホ、カードキー等)の返却

D.健康保険任意継続に必要な書類の受領

Aについては、入社前の就活時にOB面談していただいた社員、25年前に入社して初めての直属上司その後の直属上司特にお世話になった方々等に、各5~10分ほど時間をいただき、あいさつして回りました。

Bについては、手土産も渡しました。ちなみに、個包装されたチョコレート菓子(「ベルン ミルフィユ」。1個当たり単価150円程度)を渡しました。

Cについては、「5月31日」に返却するという選択肢もあったのかもしれませんが、有休消化中に仕事の電話等を受けたくなかったので、「3月31日」に返却しました。

Dについては、「健康保険 任意継続被保険者 資格取得申出書」を受領しました。この書類の中に会社記入欄(「健康保険 資格喪失証明欄」)があります。会社による記入は任意なのですが、会社に記入してもらうと、健康保険証の交付日数が短縮されるそうです(通常2週間程度が1週間程度になる)。私は記入してもらえました。

社内の歓送迎会については、コロナ禍でここ3年くらいなかったのですが、コロナが落ち着いたとのことで再開されるようになり、「3月31日」には直属部長と同僚に、簡単な送別会を開いていただきました。また、有休消化中の「4月6日」に部内で、4月1日付異動者の歓送迎会が開催され、私も呼んでいただきました。

コミュ障の私としては、正直なところ、あまり飲み会は好きではないのですが、呼んでいただけたことは素直にうれしかったです。

⑤退職日

明日(5月31日)はいよいよ退職日です。退職日はさほどやることはないのですが、以下を予定しています。

A.社長からの辞令交付

B.健康保険証及び社員証の返却

C.退職関連書類の受領

Aについては、社長室で辞令の紙を受け取ります。辞令交付後に、社長には一言挨拶する予定です。

Bについては、返却により、一時的に健康保険証が手元にない状態になりますので、6月1日以降、できるだけ早く「任意継続」の手続き(後述)を行う予定です。

Cについては、以下の書類を退職日に受領予定です。

「退職証明書」
「雇用保険被保険者証」
「住民税決定通知書」
「4月・5月分給与明細」

なお、以下の書類については、後日、会社から自宅に郵送されるようです。

「離職票」
「健康保険資格喪失証明書」
「源泉徴収票」

⑥退職日翌日以降に必要な公的手続

退職日以降に必要な手続は以下の通りです。各手続きには期限がありますので注意が必要です。

A.健康保険の任意継続手続(退職してから20日以内

B.国民年金の加入手続(退職してから14日以内

C.失業保険の申請手続(離職票入手次第、できるだけ早く

Aについては、健康保険は、任意継続国民健康保険に加入家族の被扶養者となる、の3つの選択肢があります。

コスト面では③が一番有利なのですが、私の場合は選べません。では、①の方が保険料が安いため、①としました。

「任意継続」の手続は、「3月31日」に受領した「健康保険 任意継続被保険者 資格取得申出書」に記入して、「全国健康保険協会 東京支部」(協会けんぽの場合)に提出(郵送ないし持参)することで完了します。

Bについては、以前の記事にも書きましたが、「付加納付」も行う予定です。地元の役所(区役所等)で手続きします。必要書類は以下の通りです。

Ⅰ.年金手帳

.離職票または退職証明書

.身分証明書(運転免許証等)

.クレジットカード(クレジットカード払いを希望する方のみ)

Cについては、地元のハローワークでの手続が必要です。必要書類は以下の通りです。

Ⅰ.離職票

.雇用保険被保険者証

.身分証明書(運転免許証等)

.印鑑

.写真2枚(3㎝×2.5㎝)

.預金通帳

おわりに

「退職日翌日以降」に行う以下の手続については、今後実際に各手続を行った際に、その詳細を改めてブログ記事にする予定です。

A.健康保険の任意継続手続
B.国民年金の加入手続
C.失業保険の申請手続

【完全版】退職手続マニュアル②(健康保険編)につづきます。

※5月31日追記:退職日の模様はこちらの記事をご参照ください。

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