はじめに
私は昨年5月末付で25年間勤務した会社を退職しました。退職して安定収入がなくなっても、資産運用収入で生活費が賄えるとの前提でFIREしたわけですが、今回は、本当に賄えているのかについて調べてみることにしました。
具体的には、退職後から現在に至るまでの資産変動額から、退職後のイレギュラーな収入(退職金、賞与、失業保険等)を除いた、実質的な変動額を調べてみました。
退職後のイレギュラーな収入
退職後のイレギュラーな収入は以下の通りです。詳細につきましては、各リンクをご参照ください。
【退職後のイレギュラーな収入】
2023年6月
・退職金 :9,115,000円
・賞与 : 710,420円
2023年9月~2024年1月
・失業保険:1,112,190円
※以上合計:10,937,610円
退職後の実質的な資産変動額
マネーフォワードによると、「2023年5月末」(退職日)の資産総額は、以下の通りとなっています。
【2023年5月末の資産総額】
同じく「2024年1月23日」の資産総額は、以下の通りとなっています。
【2024年1月23日の資産総額】
「2023年5月末」(退職日)から「2024年1月23日」までの資産変動額は、以下の通りです。
【退職日から1月23日までの資産変動額】
+23,401,361円
退職後のイレギュラーな収入(10,937,610円)を除いた実質的な資産変動額は、以下の通りです。
【退職日から1月23日までの実質的な資産変動額】
+12,463,751円
おわりに
結論的には、退職後約8か月間で、退職後のイレギュラーな収入(退職金、賞与、失業保険等)を除いて「+12,463,751円」(+8.1%)の増加となりました。
この間の株価は、8月上旬から10月下旬にかけて下落したものの、11月から1月にかけて大きく上昇したため、総体的には堅調に推移したといえると思います。ちなみに、VTI(全米株式)の株価は、「2023年5月31日」に「207.18USD」だったのに対して、「2024年1月22日は「240.58USD」(+16.1%)となっています(画像は直近1年間のVTIの株価推移)。
今回調べてみて、FIRE後に実質的に資産が増加していることが分かりましたが、これは上述の通り、株価が堅調であったことによるところが大きいです。
もしFIREしたのが2022年だった場合、2022年にVTIは「241.44USD」から「191.19USD」(▲20.8%)まで下落していますので、私の実質的な資産も大きく減少していたはずです。今回資産が増えていたのは、単に運がよかっただけです。
「FIREしても資産が減らないというのは本当か?」という問いに対する回答は、「保有銘柄の株価次第」ということになると思います。一ついえるのは、FIRE後初年度に、資産が増えた場合と、資産が大きく減った場合では、FIREに対する印象が大きく変わっていたであろうことです。
私の場合は増えたので、FIRE生活に対する自信(根拠のない自信)を持つことができたのですが、もし減った場合は、「本当にこのままFIREしていて大丈夫だろうか?」と、経済的な不安感にさいなまれていたのではないでしょうか。
当たり前の話ですが、「FIRE後にも資産が減ることは普通にある」との認識を持って生活していきたいと、改めて思いました。