会社への退職意思の伝え方

FIRE・早期退職

退職日をいつにするのか?

退職する意思が固まった後、まず退職日をいつにするのかを決めることになります。転職をする場合には退職日は自ずと決まってきますが、FIREや早期退職といったリタイヤする方は退職日を自由に決められるため、自身でベストな退職日がいつかを検討する必要があります。

なお一般的に、退職日は「月末以外の日付」(例えば5月1日付)よりも、「月末付」(例えば5月31日付)がよいとされています。

「月末以外の日付」にすると、社会保険料(年金、健康保険)の負担額が、「月末付」よりも大きくなるからです(この点についてはググれば解説がたくさん出てきます)。

退職日決定に際して考慮すべきポイント

退職日決定に際して考慮すべきポイントは、以下のようなものがあると思います。

A.有休を全て消化するのか?
B.賞与を受け取ってから退職するのか?
C.現在抱えている仕事が一段落するのはいつか?
D.会社の人事異動のタイミングはいつか?
E.「就業規則」では退職日の何日前までの申し出が必要か?

私の退職スケジュール

私の場合は以下のような状況でした。

・有休残日数は40日で、全て消化したい。
・できれば6月賞与は受け取りたい。
・仕事は3月末で一段落する。
・会社は3月決算で、例年3月中旬頃に異動の内示が出る。
・退職の30日前までに退職を申し出る必要がある。

以上を踏まえ、私の場合には結論的に「5月31日」を退職日とすることにしました。具体的には以下の流れとなりました。

(2月20日)
 直属上司との面談にて、退職意思を伝達。
 具体的には、

  A.退職したい理由
  B.退職日を5月31日としたいこと
  C.有休40日を消化したいため、最終出社日を3月31日としたいこと


 を、上司の部長に伝達。
 同面談で、私の希望内容で人事部と調整していくことの了解を得る。

(2月20日)
 上司が人事部長に私の退職意思を伝達。

(2月20日)
 私が人事部長に退職意思を伝達。
 概ね、私の希望内容で進めていくことの了承を得る。

(3月7日 大安
 人事部に「退職願」を提出。
 ゲン担ぎのため、「大安」の3月7日付とした。

(3月10日頃?)
 人事部が退職りん議を起案し、社長決裁を得る。
 これにより私の退職日(5月31日)が確定。

(3月10日)
 全社を対象とした4月1日付の異動内示。私の後任が決定。
 なお、私の退職日は5月31日付のため、この内示では公表されず。

(3月10日~31日)
 後任に業務の引継ぎ。

(3月31日)
 最終出社日。

(4月1日~5月31日)
 有休消化(←今ココ

(5月31日)
 辞令交付。ここで私の退職が社内に公表される。
 出社し、社長等に挨拶。

有休や賞与は希望が通るのか?

2月20日の人事部長との面談では、「有休フル消化」に加えて「6月賞与受取希望」を伝えました。

まず有休については、人事部長から難色は示されたのですが、法的にも認めざるを得ないので、「仕方ない」とのニュアンスの反応でした。

ちなみに、たまたま4月と5月の平日日数の合計が40日でしたので、3月31日というキリの良い日付を最終出社日とすることができました。

6月賞与については、実は現時点で受け取れるのか否かが不明です。

私の会社では「給与規則」で、賞与の支給対象者を「その都度定める支給基準日に在籍する者」としています。

過去数年を調べてみたところ、6月賞与については「5月31日現在の在籍職員」とされていました。

普通に考えれば支給対象となるはずなのですが、仮に支給対象者を今回に限って「賞与支給日現在の在籍職員」とされてしまうと、支給されないことになります。

人事部長との面談の感触では、賞与支給に関してかなり難色を示していたため、支給されない可能性がありますが、この点に関しては「支給されなければそれはそれで仕方ない」と割り切っています。

賞与は給与の後払い的な性格もあるので、できればもらいたいのですが、賞与の支給自体が法的義務ではないため、不支給とされても対抗手段はないようです。

賞与がもらえたのか否かについては、ブログで報告したいと思います。

なお、人事部に退職意思を伝えたタイミングについてですが、私の会社では、人事異動の内容が例年3月上旬頃までに、人事部内で調整が終わっているようです。

私は上記の通り、2月20日に人事部に退職意思を伝えましたが、人事部長からは「人事異動を踏まえると、もっと早く退職意思を伝えてほしかった」との反応がありました。

会社に伝えた退職理由

私の退職理由につきましては、4月12日付ブログ記事「退職を決断した理由」をご参照ください。

同ブログ記事で記載した理由は以下の4つです。

①時間は有限であること
②家族と過ごす時間を増やしたいこと
③退職しても生活可能と思える経済的基盤が築けたこと
④会社員としての将来に明るい未来が見出せないこと

このうち①と②のみを会社(上司の部長・人事部長)には伝えました。

自分でもネットで他の方の退職理由を調べてみたのですが、一般的にも、ポジティブな内容のみを伝えた方が良いようです。

また、定年前に退職するという選択肢を取れたのも、会社のおかげという側面もありますし、勤務していた会社自体は業務内容もやりがいがあり、25年間私を育ててくれた恩もあるので、感謝の意を伝えました。

会社に伝える退職理由については、人によってはネガティブな内容を伝える方もいらっしゃると思いますし、その気持ちもよく分かるのですが、ポジティブな内容のみを伝えるのが無難だと思います。ネガティブな内容を伝えても、誰も得をしないからです。

おわりに

振り返りますと、賞与が支給されるか否か等の不確定要素はあるものの、概ねスムーズに退職交渉が行えたと思います。

「退職後にどうするのか?」といった質問が直属上司や人事部長から出ましたが、これに関してはあいまいな回答しかしていません。

「家族との時間を大切にしながら、今まで会社員としてできなかったことをやっていきたい。退職後の仕事については、いくつか候補はあるが、現時点では明確に決まっていない。個人事業的なことにも挑戦したいと考えている」と回答しました。特にそれ以上突っ込まれることはなかったです。

以上、私の体験でした。
今後退職される方のご参考になれば幸いです。

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