日本人の多くは8割以上の資産を遺して人生を終えるという事実

FIRE・早期退職

はじめに

先日ネットを徘徊していたところ、こちらの記事をみつけました。なんでも日本人の多くは、老後になってもお金を貯め続け、せっかくの老後資産の8割以上を残したまま人生を終えるのだそうです。

この記事をみて、私自身も「他人事ではないな」と思いました。お金は、貯めることよりも、使うことの方がはるかに難しいと、FIREした今、実感しています。

老後資産の8割以上を残したまま人生を終える日本人

上記記事によりますと、総務省の「全国家計構造調査」をもとに内閣府が集計したところによると、「年齢別の世帯あたり金融資産額」は以下の通りです。

【年齢別の世帯あたり金融資産額】

※出典:nikkei.com

内閣府によれば、世帯あたりの金融資産額は、年齢が高くなるにつれて右肩上がりで増え、60歳~64歳でピークとなる「1,800万円強」になります。会社を退職した65歳以降は老後資産の取り崩しを始めるものの、そのペースは緩やかであり、85歳以上になっても依然として「1,500万円強」(当初老後資産の8割以上)が残っているとのことです。

現役世代のうちは、「老後のために」せっせと貯金していたにもかかわらず、いざ老後になれば、その「老後のための貯金」は使わずに、さらに「将来のため」に貯金や節約をし続けている人が多いということです。いったいいつになったら、お金を使う気なのでしょうか?

ちなみに諸外国をみると、人生における貯金は「60歳~70歳くらい」にピークを迎え、その後は人生の最期に向けて貯金を大きく減らしていくのが通常になっているようです(下の画像はマネーポストWEBより)。

諸外国の人にとって、お金を貯めているのは、「老後の人生を豊かにするため」であり、きちんとお金を使っていることが窺えます。

おわりに

上記の状況を受けて、内閣府は以下の指摘をしています。

公的年金や勤労などで得られる所得の範囲でほとんどの消費活動を賄っており、老後の生活のために蓄積した資産を切り崩す程度は非常に限定的

長寿化によって長生きリスクがより強く意識されている

私自身についても、以前、お金を使い切れるか心配ですという過去記事で書きましたように、意識してお金を使っていかないと、大半の資産を遺したまま最期を迎えることになってしまう可能性が高いと思っています。

引き続き、「いかに資産を減らしていくか」はFIRE後の大きな課題です。

※本ブログで取り上げたこちらの記事は日経新聞の有料記事ですが、楽天証券口座をお持ちの方であれば、「iSPEED」アプリの「メニュー」の中にある「日経テレコン」から無料で閲覧することができます。

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