ダークウェブにメアドが流出しました　～無料で確認する方法～

はじめに

先日ネットを徘徊していたところ、こちらの記事をみつけました。グーグルでは、ユーザーの個人情報（氏名、メールアドレス等）が「ダークウェブ」に流出しているかどうかを確認できる「ダークウェブレポート」を提供しています。

「ダークウェブ」とは、グーグルによると以下の通り定義されています。

ダークウェブとは、ユーザーが他のユーザーや法執行機関に対して自分の身元と場所を隠すことができるインターネット領域のことを指します。そのため、盗まれた個人情報の売買にダークウェブが使用されることがあります。

最近、KADOKAWAの例にみるように、企業へのランサムウェア攻撃等により、個人情報が流出する事件が相次いでいます。

私自身の個人情報がダークウェブに流出していないかが心配になり、確認してみることにしました。

「ダークウェブレポート」の無償化

グーグルの「ダークウェブレポート」は、現状では「Google One」の課金ユーザーに提供されています。課金ユーザーであれば、「氏名、生年月日、住所、メールアドレス10件、電話番号10件」について、流出しているか否かを確認することができます。

現在でも、「Google One」に課金していなくとも、「Gメールアドレスが流出しているか否かについてのみ」は、無償で確認することができますが、グーグルからは先月、「2024年7月下旬に、Googleアカウントを持つ全てのユーザーにダークウェブレポートを無償提供する」ことが発表されています。

ただし、既に「7月下旬」は過ぎていますが、本ブログ記事を書いている現時点では、全てのユーザーへの無償提供はまだ実施されていないようです。何らかの事情により、延期されているものと思われますが、近いうちに無償提供されるものと考えられます。

また、流出した情報を削除するツール（「あなたに関する検索結果」）と「ダークウェブレポート」が統合されることも発表されていますが、現在日本では「あなたに関する検索結果」のサービスが開始されていないようです。

私自身は「Google One」の課金ユーザー（クラウドのストレージを購入）であるため、一足先に「ダークウェブレポート」を利用してみることにしました。

「ダークウェブレポート」の利用方法

「ダークウェブレポート」の利用方法は以下の通りです（今後、サービスの無償化開始に伴い、利用方法が変更される可能性があります）。

私の個人情報流出状況

私は以下の個人情報について、流出しているか否かを、「ダークウェブレポート」で確認してみました。

その結果、以下の個人情報が、数年前に某サイト経由で流出していることが判明しました。

流出の原因となった「某サイト」は確かに、数年前に利用した記憶がありますが、同サイトが不正アクセス等で個人情報を流出させていたことは、ニュース等で聞いた記憶はなく、知りませんでした。

「某サイト」は数年前に一度利用しただけで、その後は利用していませんでしたが、数年ぶりにサイトを訪問してみたところ、「お知らせ」として、数年前の個人情報流出の件が掲載されていました。

その「お知らせ」によれば、メアドや氏名に加えて、「暗号化されたパスワード」も流出しているとのことでした。ただ、私が「某サイト」で設定しているパスワードは、他のサイト等では使い回していないのが、不幸中の幸いでした。もし、使い回していた場合には、他のサイトのパスワードも変更する必要があります。

おわりに

まさか自分の個人情報がダークウェブに流出しているとは思わなかったので、びっくりです。

大企業からの情報流出であれば、ニュース等で大々的に報道されますので、自分の個人情報が流出していることが把握できますが、大企業でない場合には、ニュースで報道されることもなく、しらないうちに個人情報が流出していることもあり得、対策のしようがありません。

今後も定期的に「ダークウェブレポート」を利用して、私の個人情報が流出していないか、随時チェックしたいと思います。

近いうちに誰でも無償で利用できるようになるようですので、みなさんも、一度「ダークウェブレポート」でチェックしてみてはいかがでしょうか？