下級国民の海外出張

旅行

はじめに

自民党女性局御一行様による「おフランス研修」が、「5日間で実働6時間のみ」の薄っぺらい内容で、実態は税金を使った観光旅行だったのではないかと炎上しています。

この件の報道をみていて、会社員時代の海外出張を思い出しました。中でもベトナムへは何回か行っているのですが、特に最後に行った際は、仕事だけのひどい内容でした。

なお、私自身も、海外出張の際に、観光まがいのことをやったことはありますし、隙あらば、会社の金で観光したいと考えていました本ブログ記事の写真の他、こちらこちらこちらの記事の写真は、ベトナム出張(下記ベトナム出張とは別の出張)の際に撮ったものです。

ただ、言い訳をさせてもらいますと、あくまでも次の訪問までの隙間時間や、昼食時間帯の空き時間等に、チャーターしていた車の運転手から、「時間があるなら、行きたいところがあれば行くよ」と言ってもらったので、その言葉に甘えさせてもらっただけです。

私のベトナム出張

正確には覚えていませんが、以下のような内容でした。

【初日】

ホーチミンに夜着。空港からホテルにタクシーで直行して、その日は寝るだけ。

【2日目】

早朝からタクシーで郊外の工業団地にある日本企業へ。夕方まで工場幹部(日本人及びベトナム人)との面談やヒアリング等。午後6時頃にホテルに戻る。午後7時からは、同企業と契約している現地コンサル会社のコンサルタントと会食しながらヒアリング。午後10時くらいに終了。ホテルに戻って就寝。

【最終日】

早朝5時前に起床し、タクシーで空港へ。その後、帰国。土曜日のため、自宅に直帰。

プライベートな時間は、ホテルで寝るときだけでした。現地に丸1日いたのは「2日目」のみですが、同日は朝から夜遅くまで仕事でした。「おフランス研修」とはえらい違いです。下級国民の海外出張なんてこんなもんです。

そもそも、この時ベトナムに出張した理由は、その直前の社内役員会で、役員からの質問に答えられず、再度役員に説明するための情報収集であったため、仕事自体も気が抜けず、夜遅くに会食が終わった際には、かなりヘロヘロだったのを覚えています。

もちろん行き帰りの飛行機はエコノミーです。同僚と2人で行ったのですが、たまたまその社員が、JALの上級会員だったため(仕事で北海道に毎週行っていたため、上級会員になれた)、同行者として空港ラウンジは使えました。

おわりに

そもそも会社の場合には、海外出張の日程に占める業務時間の割合(業務従事割合)が低すぎると、業務として認められず、出張旅費が損金とならない問題がありますので、観光主体の出張は組めませんし、上司の許可が下りません

「おフランス研修」の場合は、この損金問題は大丈夫だったのでしょうか。政党と民間企業では税務処理が違うのでしょう。

私は、海外出張の際に空きそうな時間帯があれば、無理やり現地のJETRO事務所の訪問等を入れて、業務従事割合が低くならないようにしていました。

松川センセイが、ネット上に観光気分の「△ポーズ写真」を載せたのは、おそらく、「国会議員のアタシでもこんなお茶目なことやるのよ」ということを見せることで、庶民アピールしたかったのかもしれません。結果は真逆の効果になってしまいましたが。

今回の件で、私もブログに載せる写真には気を付けた方がよいと思いました。不用意に載せた写真がもとで、炎上してしまうことがあるかもしれません。

もっとも、無職の私には失うものなんて何もありません。責任を取って辞職したくても、辞する職がありません

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