はじめに
新NISA口座をどの証券会社で開設するかについては、クレジットカード積立によるポイント付与や、投信保有ポイント等のポイント還元を判断基準にしている人も少なくないと思います。
これまでポイント還元については、SBI証券の方が楽天証券よりも優れているとの認識が大方を占めていたと思います。ただ、楽天証券もその後の投信保有ポイント復活(2つの投信のみ)によって、オルカンやS&P500に投資する人にとっては、SBI証券と遜色ないポイント還元内容になっています。
このような中、楽天証券の楽天キャッシュ積立(上限月額5万円)について、「1.5%還元」が無理なく実現できるようになる発表がありました。
まだ新NISAの証券会社を決めていない方や、楽天証券で新NISAを始める方の参考になると思いますので、情報共有させていただきます。
ファミペイチャージ上限金額引き上げの発表
今回の発表とは、11月22日付でファミリーマートからあった、ファミペイチャージに関する以下の発表になります。
【概要】JCBブランドのクレジットカードによるファミペイへのチャージ上限金額が、「月額2万円」から「月額30万円」に増える。
【具体的なチャージ上限金額】
(変更前)
1か月当り:2万円
1日当り :1万5千円
1回当り :5千円
(変更後)
1か月当り:30万円
1日当り :10万円
1回当り :3万円
※上限金額の引き上げのためには、ファミペイでのeKYCによる本人確認が必要。
※詳細は公式ページ参照。
なお、ファミペイにチャージしてポイント還元が受けられるJCBブランドのクレジットカードの例は、ネット情報によれば以下の通りです。全てのJCBブランドカードでポイント還元が受けられるわけではない点、ご注意ください。また、ポイント付与対象となるか否かにつきましては、今後変更となる可能性があることもご留意ください。
【ファミペイチャージでポイントが付与されるJCBブランドのクレジットカード例】
マネックスカード
PayPayカード
TカードプラスPREMIUM
楽天銀行デビットカード
イオンカード※
※イオンカードはポイント還元率が「0.5%」のため、楽天キャッシュ積立でのポイント還元率は「1%」となる(ファミマTカードと同じ)。
※以下のカードはポイント付与対象外。
× JCBプロパーカード
× 楽天カード
× リクルートカード
× JALカード
× ビューカード
JCBブランドのクレジットカードでファミペイ残高にチャージすると、チャージしたクレジットカードのポイント還元率に応じて、ポイントが付与されます。例えば、マネックスカードであれば「チャージ金額の1%」のマネックスポイントが付与されます。
さらに、チャージしたファミペイ残高を使って、ファミリーマートで楽天ギフトカードを購入すると、「購入金額の0.5%」のファミペイボーナスが付与されます。
以上をまとめますと、購入した楽天ギフトカードで楽天キャッシュにチャージして、楽天キャッシュ積立を行うことで、「合計1.5%」の還元(1%分のクレジットカードポイント+0.5%分のファミペイボーナス)を受けることができます。
これまでも「月額2万円」までであれば、楽天キャッシュ積立で「1.5%還元」が受けられたのですが、「月額2万円」では楽天キャッシュ積立の上限(月額5万円)には足りませんでした。しかし今回ファミペイチャージの上限金額が「月額30万円」になったことで、楽天キャッシュ積立全額で「1.5%還元」が受けられるようになりました。
楽天キャッシュ積立で「1.5%還元」を実現する方法
楽天キャッシュ積立で「1.5%還元」を受けるための具体的な手順は以下の通りです。
①スマホにファミペイアプリをインストール
②ファミペイアプリにJCBブランドのクレジットカード(上記参照)を登録
③同クレジットカードからファミペイ残高にチャージ
④ファミリーマートでファミペイ残高を使って楽天ギフトカードを購入
⑤こちらのサイトから、楽天ギフトカード裏面の「PIN番号」を入力して楽天キャッシュにチャージ
⑥チャージした楽天キャッシュで毎月5万円まで投資信託を積立購入
おわりに
これまでもアイフォンユーザーについては、購入経路を工夫することで、「2%~2.5%還元」で楽天ギフトカードを購入することができましたが(詳細については、いろいろな方がYouTubeに動画をあげています)、アンドロイドユーザーはファミマTカードによる「1%還元」が現実的な上限でした。
ファミマTカードでも、楽天キャッシュ積立で「1%」還元は可能だったわけですが、今回の発表によって、ファミマTカード以外のマネックスカード等を使えば「1.5%還元」が無理なく実現できるようになりました。
私はアンドロイドユーザーなので、今回の発表はとてもうれしいです。マネックスカードを使って、早速30万円分の楽天ギフトカードを購入し、楽天キャッシュにチャージしました。あと30万円分チャージすれば、新NISA初年度分の楽天キャッシュ積立が全て「1.5%還元」になります。
今回の発表によって、ファミマTカードの存在意義が薄れてしまいました。ただ、将来的には、ファミマTカード以外のチャージ上限が再び「月2万円」に戻ってしまう可能性もあると思いますので、ファミマTカードは継続保有するつもりです。
私の場合、新NISAで楽天キャッシュ積立を年間60万円やれば、9,000ポイント(うちマネックスポイント6,000ポイント、ファミペイボーナス3,000円相当)が付与されることになります。単に楽天カードから楽天キャッシュをチャージする場合は、年間3,000ポイントがもらえるだけですので、「+6,000ポイント」分、得になることになります。
ファミリーマートで楽天ギフトカードを購入する手間はありますが、手間に見合ったリターンがあると思います。
※ネット上で、楽天ギフトカードの販売店舗が減ってきているとの情報があります。ドラッグストア等での販売がなくなり、コンビニ(ファミリーマート含む)での販売だけになっている模様です。今後、楽天ギフトカード自体の販売が中止されてしまうといったことがないよう、願います。
※2023年12月8日追記
個人的に何店舗かファミリーマートを回ってみましたが、楽天ギフトカードの在庫は十分にありました。私はマネックスカードを使って、11月及び12月に各30万円分ファミペイ残高にチャージし、楽天ギフトカードを計60万円分購入して、楽天キャッシュにチャージ済みです。
※2024年1月9日追記
1月9日付で楽天ギフトカード公式ページの「正規販売店舗」から「ローソン」「ナチュラルローソン」「ローソンストア100」が削除され、「セブンイレブン」「ファミリーマート」「ミニストップ」だけになってしまいました。
やはり楽天ギフトカードは廃止される方向なのでしょうか・・・。