はじめに
11月15日(水)の米国市場が始まったばかりの、日本時間午後11時55分頃、楽天証券口座にログインしたところ、含み益が「+3,000万円」を超えていました。私にとっては過去最高の含み益額になります(なお、SBI証券及びマネックス証券口座にも少額の含み益あり)。
投資元本「6,131万円」に対して、含み益「3,003万円」ですので、利益率は「+48.9%」になります。
私が楽天証券で一般NISA口座及び特定口座を開設して、初めて投資を行ったのが「2020年2月19日」でした。楽天証券口座の取引履歴を確認してみますと、同日に「VYM」「HDV」「SPYD」の3銘柄を、一般NISA口座で各5万円くらいずつ購入しています。
それから「3年9か月」での含み益「+3,000万円」達成になります。投資歴4年に満たない投資初心者としては、出来すぎの内容だと思います。
今回の記事では、投資初心者の私が、なぜ含み益「+3,000万円」を達成できたのかについて、その要因を考察してみたいと思います。
投資初心者の私が含み益「+3,000万円」を達成した方法
私は過去に以下の記事を書いています。
これらの記事で、私が過去にどのような投資を行ってきたのかについて書いていますので、ご参照いただけますと幸いです。
楽天証券の口座開設以来(2020年2月~2023年11月)の資産残高推移(投資残高+預り金)は以下の通りとなっています。
「2020年2月末」の資産残高が「291万円」(うち投資残高184万円、預り金107万円)に対して、翌月の「2020年3月末」には、資産残高が「2,659万円」(うち投資残高2,126万円、預り金533万円)になっています。
つまり、投資残高だけをみますと、以下の通りとなります。
【楽天証券口座の投資残高】
2020年2月末: 184万円
2020年3月末:2,126万円
(前月比+1,942万円)
初めて投資を行ったのが「2020年2月19日」で、「3月31日」には投資残高が「2,126万円」になっているということですので、わずか1か月程度で2,000万円以上の投資を行っていることになります。そしてこの時期に多額の投資を行ったことが、現在の含み益「+3,000万円」達成の最大要因であると考えられます。
右も左も分からない投資初心者が短期間にこれだけ多額の投資ができた要因は、以下の2点だと思います。
①投資を始めた時点で保有資産が1億円を超えていたこと。
②2020年3月当時、コロナショックで毎日株価が下がり続けており、自然とナンピン買いを続けたこと。
まず①については、1億円というまとまった金額を持っていたことで、2,000万円といえども、保有資産に占める割合は2割です。「保有資産の一部」との認識がありましたので、あまり躊躇することなく資金を投じることができました。もし保有資産が「5,000万円」であったら、恐らく2,000万円も投資できなかったと思います。資金力があったからこそ2,000万円投資できたということです。
②については、今振り返ってみれば、2020年3月頃は、コロナショックによる株価の大底でした。毎日毎日株価が大きく下落していましたので、平均単価を下げるため、「株価が下がったら買わないともったいない」という感覚を持ちました。戦略的にナンピン買いしていたわけではなく、「初心者だからこその怖いもの知らず」で買い続けただけです。
結果的には、コロナショックによる絶好の買い場で、多額の資金を投じられたことで、現在の含み益が拡大しています。しかも、2020年3月頃は、為替も1ドル105円~110円くらいで推移していましたので、その後の大幅な円安も、含み益を拡大させる要因となりました。
おわりに
以上をまとめますと、投資初心者である私が、含み益「+3,000万円」を達成できた要因は、「投資を始めたタイミングがラッキーだったから」に尽きます。私が2020年初頭に楽天証券の口座を開設したのは、ただの偶然です。この時期に口座を開設したおかげで、直後のコロナショックによる株価暴落という絶好の買い場かつ、今よりもずっと円高の為替相場で、多額の米国ETFを購入することができました。
私に何か相場観のようなものがあり、その読みが当たって利益が出たなどということは全くありません。チャート分析等も一切行っていませんし、そもそも私にはチャート分析をする能力がありません。全ては運がよかっただけです。ただ、その幸運を活かせるだけの手元資金を持っていたのは、日頃の節約生活のおかげだったと思っています。
なお私はこれまで、保有銘柄を売却したのは過去に1回「SPXL」を売却しただけです。この売却は失敗でした(詳細はこちらの記事をご参照ください)。その他の銘柄は全て保有し続けています。「長期ほったらかし投資」の有効性を改めて認識しました。
ただし、私の場合はラッキーで含み益となっていますが、一歩間違えれば、含み損「▲3,000万円」になっていた可能性もあります。
11月14日に発表された米国のCPIがインフレ鎮静化を示したことで、足下の株価は上昇しています。今後米国の金利が低下していく方向にあるとすれば、為替が円高に振れていく可能性もあります。それにともなって含み益も減少する可能性がありますので、含み益が「+3,000万円」を超えている状態は案外早く終わってしまうのかもしれません。