ある金融機関の社員が取引先からもらったもの

FIRE・早期退職

はじめに

巷で某兵庫県知事の「おねだり疑惑」が話題になっています。

私は昨年5月末に、25年間勤務した金融機関を退職しました。金融機関に勤めていると、取引先からいろいろなものをいただく機会があります。

今回は、私が25年間の会社員時代に、取引先からもらったものについて、思い出せる範囲で書いてみたいと思います。

私が会社員時代に取引先からもらったもの

私は、会社員時代には取引先を担当していた期間があり、恐らく合計で「数百社」は担当していたのではないでしょうか。担当していた会社には上場企業もありましたが、大半は上場していない会社でした。

担当していた会社の所在地は、新潟県、群馬県、山梨県、栃木県、千葉県、神奈川県等です。

取引先の担当者は、業況のヒアリング等で取引先を定期的に訪問する他、取引先の会議(株主総会や取締役会等)やイベント(社員の決起大会や周年記念行事等)に参加することもあります。

特に地方の会社の場合には、出張して行くことになり、訪問の際に取引先から「手土産」をいただくことがあります

私が取引先からいただいたもののうち、覚えているものを列挙すると、以下の通りです。

【私が取引先からいただいたものの例】

日本酒
米5㎏
せんべい
かんずり(発酵調味料)
ルレクチエ(洋梨)
チタン製タンブラー
ラスク(ハラダ)
ブランド牛レトルトカレー
うどん
日本蕎麦
落花生
ワイン
信玄餅(桔梗屋)


ミキサー(ジューサー)
セーター
冷凍食品


血圧計
置時計
クオカード
現金(返却済み)

とりあえず20個挙げてみましたが、他にもたくさんあったと思います。

いただいたものは大きく分けると、「地元の名産品」「取引先が製造している製品」「その他」に分類できます。

まず「地元の名産品」は、上記の①(日本酒)~⑬(信玄餅)です。例えば、①~⑥は新潟県、⑦~⑨は群馬県の名産品になります。②米5㎏はある取引先の株主総会後にいただいたのですが、出張で荷物が多い中で現物を手渡されたので、ありがたいのですが困ったのを覚えています。結局新潟のコンビニから自宅に郵送しました。

「取引先が製造している製品」は、⑭(ミキサー)~⑯(冷凍食品)です。このうち⑮セーターは、ある取引先が某ブランドのOEMで製造していたセーターをいただきました。ただ、セーター等はデザインの好みがありますので、結局現在に至るまで着ていません⑯冷凍食品も、ある取引先が大手企業のOEMで製造していた冷凍食品の詰め合わせを毎年いただき、週末の昼食で重宝していました

「その他」は、⑰(血圧計)~⑳(現金)です。⑰血圧計、⑱置時計、⑲クオカードはたしか、取引先の周年記念行事でいただきました

⑳現金は返却しています。ある会社(上場企業ではない)の株主総会に出席した際、書類一式を封筒で渡されたのですが、勤務先に帰社して中身を確認したところ、「お車代」として「1万円札」が入っていました。さすがにこれはまずいだろうということで、上司に報告してその取引先に電話で「受け取れない」旨伝え、現金書留で返送しました。

おわりに

「取引先が製造している製品」をいただき、実際にユーザーとして使ったり、食べたりしてみることで、その製品の良い点や悪い点が分かることもありますので、取引先をより一層理解する助けになると思います。

「おねだり知事」とは異なり、私から取引先に要求したことはありませんし、「おねだり知事」がもらっていたような高価なものをいただいたことはありません

ただ、私が勤めていた会社では、あるときから「取引先から何かもらった場合には、全て会社に届け出て、もらったものは会社が管理する」というルールになり、個人でもらうことができなくなりました。もちろん現金や、現金同等物(金券等)をもらうことは禁止されています。

もらったものが食品で消費期限がある場合には、部内で消費することも許されましたが、消費期限のないものについては、会社の倉庫で管理し、年末に社内イベントで行っていた「福引き」の景品にしていました

ルールのなかった昔は、社員がおいしい思いをしたこともあったようです。今はどの会社でも、取引先等からのもらいものに関しては、厳しく管理されているのではないでしょうか?

FIREするとこのようないただきものが一切なくなるので、ちょっと寂しい気もします

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