はじめに
先日、定期的に通っている2つの病院(泌尿器科・消化器内科)に行きました。これらの病院は、会社員時代から通っている病院であり、いずれもかつて勤務していた会社の近くにあります。
このうち、消化器内科(胆石治療)は毎回予約しており、今回は「12時00分」に予約していました。泌尿器科(尿路結石治療)については、消化器内科の前に診察を受けたいと思い、「11時15分頃」に到着しました。
泌尿器科の診察が空いていたため、「11時30分頃」には、会計を含めて診察が終了してしまいました。消化器内科は泌尿器科から徒歩1分の所にあります。すぐに行くと予約時間には早すぎるため、ふと「かつての勤務先に行ってみよう」と思い立ちました。
かつての勤務先は、泌尿器科から徒歩5分ほどの所にあります。
かつての勤務先へ
2つの病院は大通り沿いにあるのですが、私が勤務していた会社は、その大通りから1本入った通りにあります。さほど大きな通りではないため、勤務先と車道を挟んだ向かい側の歩道を歩いて、勤務先に向かいました。
「11時30分過ぎ」ですので、かつての同僚や上司が周辺を歩いている可能性は低いのですが、もし歩いていた場合、勤務先側の歩道を歩いていると、間違いなく気づかれてしまいますので、向かい側の歩道を歩くことにしました。
会社の周辺に行ったのは、「2023年5月31日」の「退職日」以来ですので、1年以上ぶりになります。周辺は以前と特に変化はなく、私が毎日のように通っていたコンビニ等もありました。
もちろん今回は、会社のビル(勤務先のみが入っている自社ビル)に入るわけではありません。会社の1階には受付があり、受付の女性(外部委託)が常駐していますし、守衛さんもいます。かつては、受付の女性や守衛さんは、勤務先社員の顔を把握していたので、私も社員として認識されており、受付を通さなくても社内に入れたのですが、もし今ビルに入って、そのままエレベーターに乗ろうとしたら、「ご用件は何でしょうか?」と言われてしまい、場合によってはつまみ出されてしまうと思います。
そんなことを考えながら、勤務先のビルの前までやってきました。すると偶然にも、ビルの中から人が出てきたのです。誰だろうと思ってみてみたところ、かつて2年間くらい一緒に働いたことがある元上司でした。その元上司は、私が退職した時には既に「役職定年」を迎えており、「常勤嘱託」のような肩書になっていたと思います。
元上司と私は、車道を隔てる形で行き違う格好になったのですが、先方は私には全く気づきませんでした。もし同じ側の歩道を歩いていたら、気づかれていたと思いますので、「気づかれなくてよかったな」と思いました。もし気づかれたら、ジャージのような格好でいる私をみて、「随分落ちぶれたな」とか思われてしまうと思います。
おわりに
今回は、急に思い立って、かつての勤務先の前まで行ってみました。2つの病院には、「2か月に1回」通院しているので、今後も勤務先周辺に行ける機会はあります。
ただゆくゆくは、電車で通院するのも大変なので、2つの病院ともに、自宅近くの病院に変更することを検討しています。2つの病院の変更が済めば、もう勤務先の近くに行くことは一生なくなると思います(勤務先周辺はオフィス街であり、偶然近くに行くことは考えられません)。
私が2つの病院を、まだ自宅近くの病院に変更していないのは、適切な変更先の病院がみつからないこともありますが、かつての勤務先との縁が完全に切れてしまうことを、無意識のうちに避けようとしているからかもしれないと、ふと思いました。
「会社を退職して本当によかった」と思っている一方で、25年間勤務した会社との関係がなくなってしまうことは、それはそれで寂しい感じもするのです。