FIREに際して給与収入がなくなることを恐れなくてよい理由

FIRE・早期退職

はじめに

よく「退職すると安定収入(給与)がなくなるので、怖くてFIREできない」という人がいます。私もFIREするまでは同様のことを思っていました

しかし、FIREして1年以上が経過した今、「はたして給与は安定収入なのだろうか?」と甚だ疑問に思っています。

給与は安定収入なのか?

「給与は安定収入である」という考えの根底には、「日々の生活において、給与が経済的な基盤を支えている」との考えがあると思います。確かに、給与収入が唯一の収入源である人にとっては、それは正しいと思います。

しかし、大半のFIREを目指している人は、資産運用を行っているのではないでしょうか?さらに言えば、FIREを目指すくらいなので、数千万円規模で資産運用している人も少なくないと思います。

数千万円規模で資産運用を行っている場合、1週間でどれくらい保有資産が減ることがあるのでしょうか?この点に関して私自身についてみてみると、以下の通りとなります。

【1週間の保有資産減少額 ~私の場合~】
※以下の数字は「2024年6月22日」までの「過去60週間」のデータ。
※詳細は各リンク先参照。

(前提)楽天証券での資産運用額:1億1,455万円

保有資産の減少が大きかった週
ワースト1▲263万円(2023年10月21日~28日)
ワースト2▲259万円(2023年9月16日~23日)
ワースト3▲243万円(2024年4月27日~5月4日)
ワースト4▲231万円(2024年4月13日~20日)
ワースト5▲194万円(2023年10月14日~21日)

「1億1,455万円」を運用していると、保有資産は1週間で上記くらい減少することがあるということです。「5,000万円」くらい運用している人であれば、ざっくり上記の半分くらい(▲100万円~▲130万円)減少することになります。

例えば1週間当り20万円の給与をもらっている人(月収80万円の高給取り)がいた場合、この20万円があることで、資産運用のマイナスをカバーできるでしょうか?答えは「NO」です。

週に20万円の給与収入があるからといって、▲100万円~▲130万円の保有資産減少に対しては「焼け石に水」です。20万円の収入があってもなくても大差なく、20万円の収入は誤差なのではないでしょうか?「給与が経済的な基盤を支えている」とは言い難いと思います。

おわりに

私が本ブログ記事で言いたいことは、「FIREするに際して、給与がなくなることを過度に恐れる必要はない」ということです。資産運用していれば、給与収入など吹き飛ぶくらいの値動きがあり、給与などあってもなくても大差ないのです。

上記では資産運用で保有資産が減少するケースについて書きましたが、増加することも多くあります。といいますか、増加することの方が多いです。「過去60週間」で、保有資産増加額が大きかった週は以下の通りです。

【1週間の保有資産増加額 ~私の場合~】
※以下の数字は「2024年6月22日」までの「過去60週間」のデータ。
※詳細は各リンク先参照。

(前提)楽天証券での資産運用額:1億1,455万円

保有資産の増加が大きかった週
ベスト1+434万円(2023年10月28日~11月4日)
ベスト2+400万円(2024年3月16日~23日)
ベスト3+388万円(2024年4月20日~27日)
ベスト4+375万円(2024年5月4日~11日)
ベスト5+339万円(2023年6月10日~17日)

私の場合、「過去60週間」で保有資産増加額は「+3,117万円」(1週間平均で+51万円)となっています。

「給与は安定収入であり、給与がなくなることはFIREすることのマイナス要素なのか?」という問いに対する私の回答は、「一定金額以上の資産運用を行っている場合、給与は安定収入とは言えない。給与収入があっても、資産運用のマイナスをカバーしてくれることはなく、給与がなくなることはFIREに際してマイナス要素とはならない」ということになります。

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