時をかける少女 40周年

旅行

はじめに

先日、youtubeを徘徊していたところ、映画のロケ地巡りの動画がありました。

その動画では、広島県尾道市や竹原市で「時をかける少女」のロケ地巡りをしていました。

「時をかける少女」はご存知の方も多いと思いますが、故・大林宣彦監督の代表作の一つで、「尾道三部作」として知られるSF映画です。

ネットで調べたところ、1983年7月16日に公開されたとのことで、今年でちょうど40周年になるんですね。

記憶に残る特別な映画

私は「時をかける少女」を映画館で見たわけではありません。恐らく中学生の頃に、テレビ放送か何かで見たのだと思うのですが、当時思春期の真っただ中にいた私に少なからぬ衝撃を与え、今でも私の心の中で特別な存在になっている映画です。

主演の原田知世さんの大ファンだったというわけではありませんが、原田知世さん以外の主演は考えられないほどのはまり役だと思います。

ちなみに2000年代に入ってからも、アニメ化や映画化されているようですが、そちらは見ていません。

原作は筒井康隆氏で、尾道が舞台の物語ではありませんが、不思議なストーリーと、尾道の迷路のような街並みが、異世界へと誘ってくれます。

古き良き時代を感じさせるノスタルジックな描写や、思春期の恋愛の切ない感じなど、独特な雰囲気が全編を覆っており、見ていると心の奥底に眠っている、忘れていた感情を揺さぶられる感じがします。

尾道での思い出

実は、私は尾道に行ったことがあります。この映画を見た数年後くらいだったでしょうか。

この映画を見たから尾道に行こうと思ったのか、あるいはそれ以外の理由で尾道に行ったのかは、今となっては定かではありませんが、中学生の頃に一人で尾道を旅行しました。

映画の中で、ラベンダーを栽培する「温室」が特別な場所として登場するのですが、中学生だった私は、どうしてもこの温室の場所に行きたいと考え、尾道を歩き回ったのを覚えています。

「きっとここに違いない」という場所を見つけたのですが、簡単に見つけられるはずはないと思いますので、恐らく違う場所をそう思い込んだだけだと思います。

おわりに

「SFという未来的な感じ」と「ノスタルジックな感じ」は相反するものですが、それらが同居しているがゆえに、不思議な感覚を覚えるのかもしれません。

この映画が撮影された当時、大林宣彦監督は45歳です。現在の私よりも5歳も若くして、このような作品を作り上げているということは、私が言うのもおこがましいですが、天性の才能なのだと思います。

映画に限らず、音楽や絵画、演劇等、人々の心に永遠に語り継がれていくような芸術作品を残せる仕事というものは、誰にでもできるものではないがゆえに、本当に素晴らしいものだと思います。

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