突然姿を消してそのまま退職した同僚の話(Y君のケース)

FIRE・早期退職

はじめに

退職にはいろいろな形があります。私は昨年5月末に、25年間勤務した金融機関を退職しましたが、25年間勤務している間で、突然姿を見なくなり、そのまま退職した同僚が2人います。

前回の記事では「S君」について書きましたが、今回はもう一人の「Y君」について書いてみたいと思います。

Y君(京都大卒)のケース

Y君は私の6年~7年くらい下の男性社員でした。

私が現場で新潟県の取引先を担当していた時に、同じ部署で群馬県を担当していたのがY君でした。

Y君は目立つ社員ではありませんでしたが、真面目に担当業務に取り組んでおり、実績も人並みに上げていました上司や同僚との人間関係も特段問題なく、周囲と良好な関係を築いていました(といいますか、そのように私には見えました)。

ところがある日のこと、会社に連絡なく、Y君が出社してこなかったのです。Y君は地方出身の独身で、一人暮らしです。Y君の携帯電話に何度も連絡してみたのですが、一向に電話に出ません我々も仕事が忙しいこともあり、折返し電話するように伝言を残したうえで、放置していました。

午前中一杯待ってみても、Y君からは連絡がなかったので、午後になってから上司(K部長)がY君の自宅(マンション)に行くことになりました

K部長は、Y君が住んでいたマンションの管理人立会いの下で、Y君の自宅に入ったとのことです。これはかなり嫌な役回りだと思います。「部屋の中でY君が…」ということも十分にあり得たので、部屋に入る際はかなり緊張したのではないでしょうか?

結論的にY君は部屋にはいませんでしたK部長は何の手がかりも得ることができずに、会社に戻ってきました。恐らく、Y君の実家等にも連絡はしたのだと思いますが、手掛かりは得られませんでした

その後、Y君から連絡もなく、出社しないまま数日が経ち、「Yはどこに行ったんだ?」と噂になっている最中、イントラネットの会社掲示板にY君の退職が掲載されました。

Y君の身にいったい何が起こったのでしょうか?

Y君の身に何が起こったのか?

Y君の退職理由については、かん口令が敷かれているようで、上司に聞いてみても教えてもらえませんでした

可能性として考えられるのは、Y君が外出先等で体調を崩して、病院に入院していた等のケースです。ただ、その場合、体調が回復すれば仕事に復帰できますし、かん口令が敷かれることもないように思います。

社内には重篤な症状(脳梗塞等)で休職している社員が何人かいますので、そうでないことを祈りますが、そのような状況になってしまった可能性もゼロではありません。

Y君は仕事が嫌になって急にバックレるような人ではないと思いますし、私の勤務先は以前の記事にも書きました通り、世間一般からみればホワイト企業だと思います。

未だにY君の身に何が起こったのか謎です。

おわりに

Y君がその後何をしているのかの手がかりが得られるかもしれないと思い、Y君の名前をグーグル検索してみましたが、Y君の情報にたどり着くことはできませんでした

ちなみに、Y君の退職が突然だったこともあり、後任が補充されることはなく、Y君が担当していた業務は、私ともう一人の2人で引き継ぐことになりました引き継ぎもない状態で仕事量が一気に増えたため、ちょっとY君のことが恨めしくも感じました

25年間も会社に勤めていると、その間に突然いなくなる同僚の1人や2人はいるものなのかもしれません。逆に2人しかいないということは、それだけ私の勤務先がホワイト企業だったということかもしれません。

最近は「退職代行業者」を使っての退職が、若い世代を中心に増えているとのことです。退職代行の場合も、同僚からみれば、Y君と同様にある日突然出社しなくなるということです。

Y君の退職理由は分かりませんが、Y君が元気でいてくれることを願っています

タイトルとURLをコピーしました