はじめに
先日、私が新NISA口座を楽天証券で開設することに決めたとの記事を書きました。その記事を書きながら、「考えてみると、私はこれまでの人生では、何かを選択する際に、少数派(逆張り)の選択をすることが多かったかもしれない」と思いました。
今の楽天グループの状況を踏まえれば、SBI証券で開設した方がベターであるという意見は正しいと思いますし、多数派の意見だと思います。そんな中、私はあえて少数派の楽天証券を選んだわけですが、今までの人生を振り返ってみますと、私の人生は「逆張り人生」であったと、つくづく思います。
これまでの人生でしてきた逆張りの選択
これまで人生の重要な岐路においては、逆張りの選択をしてきました。まずそもそも、FIREをしたこと自体が逆張りであると思います。
一般的な「順張りの人生」とは、結婚して家庭を持ち、定年まで勤めるということだと思います。一方で、私のような、独身でFIREするという選択は、少数派の逆張り人生です。昨今の「FIREブーム」によって、FIREする人が増えているとはいえ、まだまだFIREする人は少数派です。一般的な選択肢ではないという意味で、FIREすることは逆張りであるといってよいのではないでしょうか?
私に関しては、就職先の選択も逆張りでした。今年の5月まで、25年間勤務した金融機関は、大手企業ではなく、知名度は全くありません。ある狭い業界ではとても有名な会社ですが、学生には全く知られていない企業です。他に大手企業の内定も得ていたのですが、その企業に就職しました。
私も学生時代は知らない企業だったのですが、とあるきっかけで知り、自分なりに調べてみて、「知名度はないが、とてもやりがいのある仕事ができそう」だと思いました。実際その通りでした。就職先選定に際して、給与水準については気にしていませんでしたが、結果的には給与水準も高い企業でした。非常にニッチな業界でやっている会社だからこそ、高収益でもあり、高い給与水準が維持できているのだと思います。その意味では、逆張りの選択が功を奏したといえるのではないでしょうか?
私が結婚していないこと自体も、ある意味では逆張りです。もちろん、結婚していないことについては、私のことを結婚相手として魅力を感じてもらえる異性と巡り会えなかったことも大きな要因ですが、私自身としても結婚を望んでいなかった面はあります。言い訳かもしれませんが、結婚することに対しての束縛感や、「家庭を持つのが当たり前」という世の中の風潮への反感を感じていた面はありました。独身で自由に生きたいという思いそのものが、ある意味で逆張りなのではないでしょうか?
その他にも、多くの人がやっていない行動をとっています。例えば、未だにガラケーを使っていることや、LINEアプリを使ったことがないこと等です。
おわりに ~FIREに向いている性格とは~
私が逆張りすることを好んできたことは、自分の性格や嗜好と大いに関係があると思います。私が考える、私の性格を思いつくまま順不同に書くと、以下のようになります。
【私が考える私の性格】
・他人からどう思われるかが気にならない
・群れるのが嫌いで、一人でいることが好き
・メジャーなものよりもマイナーなものが好き
・派手な人・物よりも地味な人・物が好き
・広く浅くよりも、狭く深くを好む
・他人に指図されるのが嫌い
・チームワークが嫌い
・協調性という言葉が嫌い
・同調圧力が嫌い
・忖度することが嫌い
・混雑しているところに行くことが嫌い
・行列に並ぶことが嫌い
・大勢の中で自己主張することが苦手
・流行りものを買ったり、身に着ける習慣がない
半世紀以上生きている中で、少数派で逆張りの選択をすることで、結果的に他人との競争を避けることができ、物事がうまくいくことが多いという記憶が、無意識のうちに逆張りの行動につながっているのかもしれません。
また私は、他人が「黒」と言ったら自分は「白」と言いたくなる、ある種の病気(「ひねくれ者」ともいう)なんだと思います。
私はFIREして半年以上が経ちますが、上記のような性格だからこそ、FIREがうまくいっていると実感しています。逆に、上記のような性格でなければ、恐らくFIREは失敗していたと思います。私のような性格こそが、FIREに向いているのではないでしょうか?誰でもFIREすれば幸せになるとは限らないと思います。
株式投資についても、これまでは株価下落時にナンピン買いをすることの方が、株価上昇時の順張り投資よりも多かったです。ただ、投資は順張りの方がうまくいくことも多いと思います。
私は何も、全ての人が逆張りすべきと言いたいわけではありません。それぞれの人の性格によって、逆張りでうまくいく人と、順張りでうまくいく人の両方がいるのだと思います。
逆張りで全てがうまくいくとは思いませんが、私の場合はこれまで逆張りをすることでよい結果になることが多かったと、今振り返ってみれば思います。